《 中学総合講座の紹介 》
9月1日から2学期が始まりました。校長のメッセージ60号でお伝えしましたように、2学期の講習は9月12日(月)から始まりました。中1から高3までそれぞれの学年で必要と思われる講習を網羅すると、40項目を超える数になります。放課後に80分の授業が行われ、文化祭や中間考査等学校行事の時は講習ができませんから、2学期の間に7回程度実施されます。
その講習、数十項目の中に「中学総合講座」があります。下記にその総合講座についての生徒向け案内を載せます。講座開設の趣旨や、今回のテーマについて解説されていますのでお読み下さい。
また、この記事は本校で発行している「メルマガ」239号の転載であります。発行号数からもご判断いただけると思いますが、学校の教育内容について、より詳しくご理解いただけると考えています。メルマガ購読ご希望の方は、このホームページの中に申し込み方法を記載してありますので、購読をお奨めします。
以下にメルマガNo227 号を掲載します。
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海城中学・高等学校 発行
〓 海城メルマガ 〓 第227号 (No.239)
2005年9月14日発行
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今学期の中学総合講座
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前回お知らせした海城の講習の中で,総合講座については「テーマなどの詳細は別紙参照」という備考がありました。中学の各教室にはプリントが配布されているのですが,今日は生徒たちに提示された,その「中学総合講座 補足資料」のプリントの内容についてお伝えします。
「中学総合講座」
◇講習日 毎週火曜日 <第1回目は9月13日(火)から始めます>
◇対 象 中学1年・中学2年・中学3年(25〜30名程度)
定員オーバーの時だけ抽選
◆担当 小澤(数学)・橘(理科)・中村(陽)(国語)・本間(国語)・八塚(社会)
☆ 「総合講座」とは?
本校で「総合講座」を開講してから14年目を迎えました。
「総合講座」は,現代社会で起こっている具体的なテーマを1学期間の<共通テーマ>として1つ選び,それを複数教科の教員が同時に顔をそろえて,それぞれの観点から掘り下げて共同で説明を加え,生徒の主体的参加を得ながら進めていく講座です。時間がたってもしぼんでしまわない「柔軟な学力」を身につけてもらうきっかけになればと試行錯誤を繰り返しながら行ってきました。中学に「総合講座」を設定するのは今年度で2年目となり,教科の方は理科・数学・国語・社会の4教科で構成しています。今学期は,中学1年生にも呼びかけ対象学年を中学全学年に広げました。
☆具体的な進め方は?
1.「共通テーマ」について,そのテーマに関する日本語の文章(古 典の場合もある)を受講生みんなで深く読みながら,そこに出てく るわからない言葉やその背景,問題点などを理科,数学,社会の 教員が,そこに加わって共同で解説します。中学1年生にも理解で きるよう配慮していきますので,1年生も安心して受講してくださ い。
2.そのテーマについて,ある程度深めたうえで,生徒諸君にはテー マに関するディスカッションに参加してもらい,最終的には,< 課題文章>を書いてもらいます。
3.文章の添削については,国語の教員が中心にあたりますが,書い てもらった生徒諸君の文章の具体的な検討については,他の教員 はもちろん受講生にも参加してもらって議論していきたいと思い ます。
4.講習の最終回には,外部からテーマに応じたゲスト・スピーカー をお招きし様々な現場の体験談をうかがいながら,生徒諸君との ディスカッションを行っています。これまでに様々な職種の方々 をお招きして来ました。なお,1学期は「司法・制度改革]をテー マに,弁護士や検事,新聞記者の方々に来ていただき,受講生と 活発な議論が展開されました。
☆今学期のテーマは?
2学期「中学総合講座」のテーマを「巨大災害と現代社会−関東直下型地震と私たち」にしました。
近い将来,関東地方への大地震到来が確実視されています。
巨大災害は,政治と社会に蓄積された歪みを一挙に顕在化させずにはおかないと言われています。歴史をひもとけば,江戸幕府の大政奉還のわずか12年前に,関東直下型大地震が起こり,江戸八百八町を壊滅させました。7千人の死者を出したこの地震への対応を間違えた江戸幕府の統治能力の弱さこそが,そもそも徳川権力倒壊の序曲となったとも言われています。
巨大災害とはそもそも何なのか。歴史などの視点や理科的側面を大いに融合しながら,受講生と一緒に考えていきたいと思います。
<一部略・改>
<編集長より>
1学期に行われた中学総合講座については,メルマガ第201号(No213)・第121号(No224)に掲載いたしましたが,「司法制度改革のゆくえ」というテーマでした。今回は「地震」がテーマになっています。今年になって何度か地震を経験していますので,とても身近なテーマですネ。
この機会に自然科学系な地震の観かただけでなく,社会科学的な観かたができるのも総合講座のよいところですネ。
現在,本校で増改築中の校舎でも,地震対策として免震装置を取り入れたり,耐震補強工事をしたりと,整震対策にも力を入れています。震度6の揺れが震度3程度に軽減されるということです。
また,避難訓練(10月5日に予定)も今までより更に進化した形のものを実施する予定でいますし,PTAの皆様は都庁の東京都防災センターを見学する企画を立てています。(このことは後日メルマガでお伝えしようと思っています)
危機感も含め,いろいろ話題の多い地震ですので,中学生にじっくり考えてもらい,今後の生活に役立ててもらえればよいと思っています。
編集長 茂木 雅之
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