校長のメッセージ | 57 |
和田 征士 | 平成17年1月14日 |
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《 中3学年通信から 》
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。 今年は中3生にとっては、変化の年です。高い理念と強固な意志持って残りの中学生活を、そして次に訪れる新しい高校生活を充実させてください。 2005年は「世界物理年」 〜「奇跡の年」よ 再び アインシュタインが光電効果の理論、ブラウン運動の理論、特殊相対性理論という三つの革命的、奇跡の論文を発表した1905年から百年を経たことを記念するイベントです。これを宣言した国連および国連科学文化機関(ユネスコ)は、物理学が自然に対する理解を高める上で重要な基礎であることを認識し、物理学とその応用は、今日の技術進歩に多くの道具となっていることを確認することを期待しています。 本校の中高生はその兆候は少ない気がしますが、日本の一般の学生や高校生の理科離れ、物理嫌いが増えていて、このまま増え続けると今まで蓄積された日本の技術がだんだん枯渇されていくことが懸念されています。 この「世界物理年」を機に君たちが持ち得ている知的好奇心を喚起してみませんか。例えば、「20世紀物理はアインシュタインとともに」(中村誠太郎著・講談社ブルーバックス)のように物理や数学の基礎をあまり必要としない読み物も多く出版されているようです。裏面にはアインシュタインの人間史とその功績を載せましたので一読してみてください。
≪第3学期の行事予定≫ 1月14日(金) 3時30分完全下校(センター試験準備のため) 1月15日(土) 自宅学習(センター入試試験場 16日(日)も同様) 1月22日(土) 午後1時〜(英検準2級テスト) 1月24日(月)・25日(火) 第2回実力考査 1月31日(月) 中学入試準備のため2時間授業 (補助の生徒は入試会場設営) 2月1日(火)第1回中学入試 (入試補助の生徒以外は自宅学習) 2月2日(水) 同発表 (生徒は自宅学習) 2月3日(木) 第2回中学入試(入試補助の生徒以外は自宅学習) 2月4日(金) 同発表(生徒は自宅学習) 2月9日(水) 高校入試準備のため2時間授業 2月10日(木) 高校入試 (生徒は自宅学習) 3月4日(金)〜8日(火) 期末考査 ≪Z会主催中3アドバンストテスト試験範囲≫ 英語:分詞、助動詞(must,haveto,may過去形も含む) 数学:共通問題 ―― 中学の範囲:2乗に比例する関数、三平方の定理、確率、数Tの範囲:実数、 数Aの範囲:図形の計量(「相似比と面積比・体積比を含む」「球の表面積・体積を含む」) 国語:共通問題 ―― 論説、小説、古文 《 校長のメッセージ 》 新しい年を迎え、1月8日から3学期が始まりました。中3学年通信のB4用紙第1面をそのままここに載せました。 学年通信裏面に掲載されていえる「アインシュタイン『奇跡の年』」の記事は省略しました。 学年の3学期行事予定にありますように、1月15日(土)、16日(日)は大学入試センター試験があり、東京大学の要請による試験会場として例年本校で実施されてきました。本年も実施の予定で東大と綿密な打ち合わせを重ねて準備を進めています。そういう関係がありまして、2日間とも本校教職員・生徒とも校内に入れないことになっております。高校3年生はほぼ95%が大学入試センターテストを受けるように申し込みが既にされています。本校生にとってはどこか別の訪れたことのない会場で受験するよりは、気を遣うことが少なくなり、その分蓄えた力が発揮できるものと思います。3学期の始業式の折りに高3生には特別のエールを送ったところであります。 2月には、本校の中学・高等学校の入試で、何日か生徒は自宅学習になります。在校生は入学試験の直前に本校で蓄えた実力がどのくらいに到達しているか、実力考査を実施する予定です。本校生も実力考査には力を発揮して欲しいものと希望しています。 この校長メッセージの欄は、月に2回程度の割合で新しい記事を載せていく予定にしています。また今年度から始めた「海城の独自授業づくりレポート」は学期2回のペースで進めていきたいと予定しています。教科書どおりの授業や指導書を頼りにした授業構成では、生徒が授業を見限ってしまう現実がありますから、それぞれの先生が工夫を凝らした授業を行っています。その実態をこのホームページで伝えていきたいとの熱意を込めて始めた欄です。取り上げる授業の種類は各教科に渡る必要がありますから、私が授業を見させていただくときに、その教科では指導要領はどこまで要求しているのか。大学受験に関わる教科であれば、出題の傾向はどうか。生徒が興味・関心をどのようなことに対して抱くのか。また、生徒は一見余り関心を示していないが、実は生徒の長い人生から見るととても大事な要素を含んでいる授業だな。等々、取材者としても真剣勝負で臨む必要があることをしみじみ感じております。大変素晴らしい授業なのに、校長の表現不足で実態が読者に伝わらないことがあってはならないようにしなければと肝に銘じております。 メールマガジン 学校で行われている内容を違う観点から記事にしていますのが、本校の「メールマガジン」です。より詳しく学校の状況を紹介しています。興味のおありの方は、このホームページ内に申し込みのフォームがありますのでそちらをご利用下さい。申し込みは随時受け付けています。 終わりになりましたが、新しい年を迎え、新しい意気込みで校内教職員一同が取り組もうとしております。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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