校長のメッセージ

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和田 征士

平成16年12月3日

《 入試問題と著作権 》

 

 入試の過去問題をおわけできるようになりました。

 以前までは、2月に実施する入試問題は、その試験が終了して以降速やかの受験問題入手希望者に有料でおわけしていました。

 しかし、今年2月に実施しました入試問題は、著作権の関係で、問題を配付することも、インターネットでホームページに載せることも出来ませんでした。その為過去問(前に入試として出題した問題)を見たいと希望される、特に受験を考えておられる皆さんにはご不便をおかけしていました。

 それは以下のような理由によります。

 平成16年4月から著作権法が変わり、学校の入試問題を作成するに当たって著作権との関係で概要次のように変わりました。

 入試問題に、ある著作者の作品を利用する場合には、入学試験を実施するためだけに使用するのであれば、著作者の承諾は必要としない。しかしその入試問題を受験希望者等他の人に配布する場合は著作者の了解を必要とすると言うことになりました。学校のホームページに試験問題を載せる場合も同様の手続きを要することになります。

学校では4月以降、使用許諾のお願いの手続きを進めて参りました。初めての経験ですから、その方法を調べることから始めました。

 例えば、国語は今年2月に実施した入試問題では7人の著作者の文章を引用しております。7人の方に個々に利用の形と配布数、配布価格等をお知らせし、利用許諾をいただく手続きを進めました。他の教科も使用した図版等を含めて著作権が存在するものについては、作業して参りました。

 その結果11月の中頃にすべての手続きが完了しました。勿論必要な著作権料はお払いしました。そこで、11月の終わりから頒布出来るようになりました。もし必要な方は本校窓口においで下さい。1回分につき500円でおわけします。解答例はついておりませんのでご了承下さい。

 なお、インターネットによるお申し込みはご遠慮下さい。

 最近の新聞によりますと、学校では教材として授業で使う場合でも、拡大解釈したりしないよう呼びかけています。学校は「著作権の観点からは無法地帯」の側面があると、著作権について管轄する文化庁はそういっているようです。私どもも、著作権についてもっと勉強していく必要があると考えています。