校長のメッセージ 34 和田 征士 平成16年 2月6日
《 中学校入学試験終わる 》

 2月1日及び3日に2回に分けて中学校入学試験が行われました。前年より127名も多くの人が応募して下さいました。心からお礼申し上げます。
 幸い、両日とも天候に恵まれ、この季節にしては寒さもそれほどではなく、受験に臨むことができたと安堵しております。ただ、欠席がやや多かったのは、折からのインフルエンザの流行で体調を崩した受験生もいたようで、その影響かと思われます。事実インフルエンザのことで事前に連絡してこられたお母さんもいました。入試というのは、個人の体調も重要な要素になるのだと改めて感じさせられました。
 両日の試験の発表の時に感じたことを次に述べたいと思います。2月2日、4日の9時にそれぞれの試験の合格者を発表いたしました。発表を見に来られた方々は、圧倒的に多くが保護者の方でした。多分子どもさんは、在籍校の授業に出ているか、他校の受験に回っているのかなと推察しました。
 合格者発表の掲示板を見て、嬉しさを満面に表して合格書類を受け取る方に向かわれた方がおられます。一方では掲示板をご覧になった後、近くの椅子に腰を下ろし、頭を下げて、ロダン作の彫像のような姿でしばらくじっとしておられた母親と目される方を見かけました。察するところ本校への希望が断ち切られ、そのことで考え込まれたのかなと察しました。入学試験とは、当事者の人生を左右する大きな岐路なのだと改めて感じ、学校の当事者は、そのような場面を動かすことに従事していることを改めてしっかり認識してこれからの仕事に当たる必要があることに気付かされました。また、入試に合格し、これから本校に学ぶ人たちには、こうした本校への志をかなえられなかった人もいることをしっかり心に留めて、勉学に当たることを訴えて行きたいと思います。
一つの重要な分岐点で、志どおりになった人、そうならなかった人、どちらも今後新たな道の中で、しっかりと着実に歩んでいただきたいものと願っています。

入試問題に込められた学校としてのメッセージは、前年と同様の形で、次回、高等学校入試が終わった段階で取り上げたいと考えております。

 年度の変わり目に差し掛かっておりますので、ホームページのリニューアルに伴ってこの日々雑感の欄ももう少し充実の方向で、改善しようと取り組んでいます。あと、少し時間を頂きたいと思います。
合格者発表 合格番号をカメラに納める
合格発表板の前で
発表に集まった保護者の方々