本校では、中学校・高等学校それぞれに、希望者を対象に海外研修を実施しております。 ところが、二年前の９，１１アメリカにおける同時多発テロをきっかけにして、国際情勢が不安定になり、過去二年間にわたり、海外研修をやむなく中止しております。しかし、国際情勢は完全に回復しているとは言えない状況ではありますが、今年三月から行われる中学生対象のアメリカ海外研修は、実施する予定で、準備を進めております。現在の中三生は、今年３月の海外研修に３０名が参加する予定です。これへの参加希望者はもっと多数いましたので、それに漏れた生徒や、国内での企画なら参加したい人もいるのではないかとの思いから、学年が実施に向けて検討したものです。
以下は冬休みに実施された英語宿泊研修の報告です。
英語宿泊研修報告（文責 岡田 悌）
昨年の１２月２６日〜２８日と今年の１月４日〜６日の２隊に分かれ、福島県にある英語研修施設「ブリティッシュ・ヒルズ」で合宿が行われました。参加したのは中学３年生の希望者１０７名です。現地は近くにスキー場もあるような山中で、着いた早々降雪に見舞われ、東京とは違った落ち着いた雰囲気の中で、合宿はスタートしました。 レッスンは１コマ９０分で、ふつうの英会話の授業だけでなく、さまざまな作業・活動を通じて英語による生活を体験するというのが、この施設の特徴です。生徒たちが受けるレッスンには、海外旅行のロールプレイングなどの他に、クッキングやカリグラフィ（ローマ字の書道）、Ｔシャツの作成など、楽しみながら取り組むことができるものが多数用意されていました。」
講師は全員イギリス人で、レッスン中の指示はすべて英語で行われます。ふだんの学校の授業では、どうしても英語の規則や知識を学ぶことに終始しがちな生徒たちですが、ここでは学んだ知識を活用して、どのように日常的な活動を行うかということが、少しでも体感できたのではないかと思います。
レッスンや宿泊に使われる建物は伝統的なイギリスの建造物を再現したもので、敷地全体が一種のテーマパークのようになっているのも、楽しみのひとつです。夜は１棟に２０〜３０名が収容される宿泊棟に分散し、ヨーロッパの古い宿屋に泊まったかのような雰囲気を味わいました。修学旅行やサマーキャンプとはまたひと味違った、楽しくて実のある３日間でした。
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