《 中学生スキー教室 冬休み中 》
冬休み中に中学生の希望者対象にスキー教室が実施されました。スキー指導者の一員として参加した木下信雄司書教諭の報告を以下に掲載します。
第40回 スキー教室(文責 木下信雄)
本年度のスキー教室は、12月25日から29日まで、志賀高原にて、中学1・2年生213名、教員22名、補助員(本校卒業生)8名が参加して行われました。積雪が少ないと心配された雪も2学期の終業式直前に降り、天候にも比較的恵まれた中で実施することができました。
今年は、山奥から食料を求めて出てきたのか、生徒たちがスキー場に到着した時に猿が出迎えてくれました。
本校では、伝統的に本校の教員がスキーの指導にあたります。生徒はもちろん、通常の授業では学年毎に教科担当が決められている教員も学年を超えた交流を持つことができます。講習の班編制は、初心者8班、初級者6班、中級者5班ずつの19班に分かれて、志賀高原の丸池・蓮池スキー場を中心に周辺のスキー場を広く利用して行われました。
初日は、到着後に昼食をとり、スキーウエアを着て宿舎前で開校式が先ず行われました。初心者は、スキー板を担いで雪山を登り講習ゲレンデへと向かいます。スキーと雪に慣れることから始まり、徐々に傾斜のきつい斜面へと移動しながら講習が続きます。初級、中級班は早速リフトへと向かいました。昨年、スキー教室に参加した者、家族で幾度となくスキーにいっている者など、これまでの経験に多少の差はありますが、基本も復習しつつ上達していきます。二日目以降は、午前・午後と講習があり、合間の昼休みなどは、もう少し体を休めるように注意を受けるほど元気に部屋で遊んでいる生徒もいました。
初心者の中には、なかなか思うように滑ることができずに沈んでいる者もいましたが、そういう生徒も、4日目、5日目になると嬉々としてゲレンデへと向かいます。最初は、絶対に自分は滑れないと思っていたような傾斜の斜面も、一度も転ぶことなく指導をしようと下で待ちかまえる先生の前を得意顔で滑り降りていけるようになりました。
初級、中級の生徒も、どれが先生かわからないほど、きれいにスマートに滑ってきます。「あっ、転んだ」と思ったら先生だったりして…大笑いになる場面もありました。
はじめはスキーウエアの着方もおぼつかなかった初心者も、最後には先生のスキーの跡をきれいにトレースして滑ってくることができるようになります。初級者、中級者では、ほとんど自己流で何となくうまくなってしまった者も、しっかりと基本を身につけつつ上達していきます。先生方、友達や、一般の方々の中で練習することにより、「新しい紳士」に相応しい成長が、参加者の態度の中に見られたのは嬉しく思いました。
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