《 高校1年生スポーツテスト 》
去る5月28日(水)終日にわたり高校1年生のスポーツテストが行われました。目的は各個人が体力や運動能力を知ることです。
長い人生の中で、職業としての仕事に打ち込んでいくためには、学力とともに体力が備わることで良い仕事ができるであろうと考えるからです。
当日は各授業に当たっている先生の引率で各会場のテストを受けていました。会場は、アリーナでは握力、肺活量、立ち幅跳び、背筋力他が行われ、グランドでは50メートル走、ボール投げ他が行われていました。検査結果は集計され、全国の平均値と比べて各生徒がどのような位置にあるか、後で一人ひとりに知らせることになっています。
このようなことで、別の日に行われる健康診断と合わせて自分の体力や健康状態を知っておくのは大事なことだと思っています。
この高1生のスポーツテストは平成2年から始められました。高校で現在適用されている学習指導要領は今年入学した生徒から適用されています。平成2年は、現行のひとつ前の指導要領が初めて適用された年に当たります。前の指導要領では新しく男子も「家庭科」を必修とすることになりました。その時に規定に従って本校では新しく家庭科2単位を授業で行うことにしました。当時受験校では珍しい措置であるといわれました。今でも家庭科2単位は全員が履修して料理や被服など生徒が楽しそうに学習しています。その平成2年からこのスポーツテストも決まりの上で必要なものとして実施することにして取り組んできました。指導要領が変更された現在ではスポーツテストは実施する必要はなくなったのですが、生徒の生涯の健康のことを考えると、必要なものと考えています。
《 高校スポーツ大会 》
6月4日(水)には高校スポーツ大会が予定されています。高校ではいわゆる運動会はなく、高校生全員がスポーツに取り組む日になっています。行われる種目は以下のようです。ドッジボール、サッカー、バレーボール、バスケットボール、バドミントン、卓球、腕相撲、駅伝競走です。腕相撲はまさに男子校らしい種目だと思います。駅伝競走は、近くの戸山公園の中の周囲にコースがありましてそれを利用して走ります。ひとり1種目以上出場するなど決まりに沿って、生徒が真剣に取り組むのが印象的です。この日はみんなでスポーツを楽しむといった雰囲気です。
中学生は二学期に運動会が予定されています。
《 今年の中1生の運動面での特長 》
中学校新入生の運動面・体力面での特長について、中一副主任の成田先生に伺ったところでは二つの特長があるようです。
一つは、「体力がなくて持久力にやや欠ける」そうです。走る・跳ぶなどの動作が持続できない。多少きつくとも、“我慢して頑張る”という気力に欠ける。また、運動能力が高いと思われる子でも、持久力(体力)が足りないように思われるとのことです。
もう一つの特長として、「柔軟性がない」あるいは体が硬いと思われるとのことです。足首や股関節が堅いようだとのことです。原因は、あぐらをかくとか、正座をするなどの機会が少ないためとか、トイレの構造が洋便器が多く和便器が少ないため、足を曲げる動作が少ないことも原因しているかも知れないとのことです。
成田先生は、柔軟性がないと怪我につながりやすいといっています。このまま行けば、骨が強くならないとか、体が強くなりにくいなどの弊害も出る可能性があると言っておられます。
本校ではこうした問題を克服して、学習能力が高くしかも持続性のある体力を築き、心身ともに健康な生徒になるために学習のカリキュラムを工夫しています。
例えば、中学一年生は夏休みに全員が「海の家」に行くことにしています。千葉県富浦に海の家があります。そこで海に関する勉強もしながら、泳力によって6段階にグループ分けし、一人ひとりが成就感を味わえるように工夫されたきめの細かい指導が行われます。海の家が終わって帰ってくると、子どもさんが一回り大きくなったと感ずると多くの保護者の方から話を聞きます。ある場面で思い切って一つのことを乗り越えると、自信に繋がることが分かります。
この行事は、体力・持久力の養成に結びつき、柔軟性獲得に結びつくものと思います。
この他、本校生は、部活動への加入率が100%を超えます。文化部、運動部の両方に入る人もいますのでこのような数字になります。
部活動をとおしても多くの生徒が、体力などの問題点を克服することに情熱を燃やしています。
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