第9回 中学校1年 英語 内田 玄司先生 |
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内田 玄司先生 プロフィール 昭和37年生 本校教諭 中学1年補佐 クラブ顧問 弓道部
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授業の進め方 | ||||||||||||
11月19日(土)中学校1年1組の3時限目の授業は10時35分に始まりました。挨拶は起立して行われました。続いて今日は校長先生が授業を見学にきていることが紹介されました。教室の後方にいる私の方に身体を向け直して一斉に大きな声で挨拶してくれました。その間先生も生徒も全部英語です。その後の授業も先生は英語を使って行います。日本語はわかりにくい部分・初めて出てくる英単語の日本語の意味を言うだけです。そのことにびっくりしました。私の受けた英語の授業のイメージと全く違うからです。生徒は半年そこそこでもうここまできているのかと正直驚きました。 11:05 今度は生徒同士がペアになって、同じ質問と答えをやりとりします。生徒たちは喜々としてこの活動に取り組んでいました。終わった頃を見計らって今度はみんなに静かにしてもらい、先生が一人の生徒を指名して、Kenji, what does Yuta do when he is happy? と質問し、指名された生徒に自分のパートナーについて答えさせました。今練習したことを、ほんの少し変えて使う応用問題です。angry, sad, tired についても同様の質問をしましたが、指名された生徒はみなほぼ正確に答えました。 11:10 今日新しく学習する語句の導入です。単語を書いた大きなカードを生徒に見せながら、一つずつ意味と発音を確認していきます。途中、sometimesという単語が出てきたときに、「NHKの『基礎英語』を聴く頻度はevery dayかusuallyかsometimesか」と英語で質問して生徒に挙手で答えさせていました。単語を文脈の中で使うことで、より強く印象づけようという意図がうかがえます。一通り導入した後で、もう一度カードを順に示して生徒に発音させ、さらにもう一度同じことを繰り返しました。生徒たちは大きな声で発音していました。 11:12 次に教科書の本日学習する部分の朗読をテープで流し、生徒は教科書を閉じてそれを聴きます。テープが終わると、今聴いた内容について先生が英語で質問し、指名された生徒がそれに英語で答えます。指名された4人の生徒全員が、ほぼ正確な答えを返していました。 11:14 次に教科書の4ページを開かせ、もう一度テープを聴かせた後、その意味を今度は日本語で確認します。あらかじめノートに書かせてあった和訳を生徒に発表させ、先生が補足説明をし、必要に応じてノートに書き込むように指示していました。 11:17 ここで生徒は全員起立し、テープの音声に続いて教科書の英文を音読しました。次に今度は教科書を見ないで、先生の後について暗唱します。音声に注意を集中させることと、英文を頭の中に定着させることを意図していると思われます。 11:20 今日学習した教科書の英文を、ノートに筆記させました。その間に今日の宿題となる「キーワーク」のページを黒板に書き、次に4枚目のプリントを渡しました。来週の木曜までの宿題だと言うと、詳しくやり方を説明しなくても、生徒たちはこのプリントをどのようにやったらいいか分かっているようでした。 以上で授業が終了です。最後に内田先生は黒板にTake care.と書いて、これは「お大事に」という意味だと説明しました。すると生徒ははっと気づいたようで、終わりの挨拶の後で先生に向かって「Take
care!」と声をそろえて言いました。実は先生はこの時間の始まるとき、マスクをして教室に現れたのでした。始めのときと同じように校長にも英語で挨拶してくれました。お陰で大変いい気持ちで教室を後にすることになりました。 |
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授業者のコメント | ||||||||||||
英語を初めて学ぶ中学1年生を教えるときに私が最も重視するのは、英語学習に対して前向きな姿勢を育てることです。英語を好きにさせること、最低でも嫌いにさせないことが、中1担当者に課せられた最大の責任であると私は思っています。この目標を実現する第一歩として、中1の英語の授業は、なにはともあれ楽しくなければならないと私は考えます。つまらないと感じたものに対して積極的に取り組めないのは、大人も子供も同じです。もちろん、英語の授業ですから、英語の基礎的な知識とその運用力を確実に身につけさせることは必須です。ですから、現在私が目指しているのは、いささかありきたりですが、「楽しくて力がつく授業」、ということになります。
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