第5回 高等学校 2年 数学 森 昭大(あきひろ)先生 数学は頭の回転をよくする |
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プロフィール 昭和44年生 数学の指導力は抜群ですが、他に特技があります。それはテニスです。高校テニス部顧問として指導に当たっておられますが、毎年合宿で行うテニス部のキャプテンとの対決では、未だ負けなしと聞いています。外部のテニスクラブのシングルス大会で優勝したこともあります。本校教員でもテニスチームを組んでいて、「海城学園」の看板を背負って東京都実業団リーグに参戦しています。中学の時バンコクに住んでいたため、タイ語はほんの少しだけ話せるそうで、大久保界隈では非常に便利(?)とのことです。 |
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授業の進め方 基本の積み重ねが大事 | ||||||||||||
小学校以来、私たちは、位置を縦方向xと横方向yで表す、いわゆる直交座標に慣れていますが、位置を原点からの距離rと角度θで表すこともできます。これが極座標です。例えば、原点中心、半径1の円の方程式はx^2+y^2=1ですが、極方程式ではr=1とかけます。前回までの授業で、楕円、放物線、双曲線はr=ae/(1+ecosθ)(a,eは定数)の形に表せることがわかっています。今回は、これをもとにして解ける1つの大学入試問題(※下記の問題)がテーマでした。ただし、この問題を解くには、極方程式に加えて、極座標における回転、曲線のパラメーター表示の考え方が必要です。これら基本事項を、生徒の反応を見て1つ1つ理解を確認しながら授業は進められました。入試問題でも基本事項の組み合わせで解くことができます。極座標は、直交座標に慣れているあまり、生徒もなじみにくい分野ということですが、丁寧な解説がなされていました。基本事項を理解することの重要性がうまく生徒に伝わっていたようです。難しい内容をわかりやすく伝えようとする工夫がされている授業でした。 ※極方程式r=b/(1−acosθ)(b≠0,0<a<1)で与えられる曲線と、パラメーター表示された曲線 |
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生徒の反応 | ||||||||||||
高校2年8組 清水 健介 僕は高入生なので、最初は不安だらけでした。初めの一年は中入生のカリキュラムに追いつくため、必死に勉強しました。今では中入生と一緒に授業を受けています。海城の授業はとても楽しいです。たとえば、数学Vの授業では、担任の森先生がとても丁寧にわかりやすく教えてくれます。当たり前のことを言っているようですが、これはとても重要なことだと思います。また、授業のレベルが高いです。公立中学校に通っていた頃は、学校の授業は簡単で退屈でした。でも海城の数学では、自分で解けるか解けないかの絶妙な難しさなので全然退屈しないです。入学を希望される方、僕はあなたを応援します。 高校5年9組 伊藤 隆 僕は中学から5年間、先生の授業を受けてきました。森先生はヤミ講習を開くほど生徒の意欲に熱心に応えてくれる先生です。ちなみに僕はその熱意に折れて数学をマジメに勉強するようになりました。最後の1年間、先生の授業を受けられることを嬉しく思い、海城6年間の数学は常に森先生につきまとわれたことを誇りに思います。 |
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高校2年生 数学 授業風景 森先生 |