学園ノート アーカイブ

 高校2年生 校外研修(横浜方面)

 4月28日(水),横浜に校外研修に行ってきました。天候はあいにくの雨でしたが,生徒たちはみなとみらいを中心としたウォークラリーに参加しました。生徒たちは5~6人の班にわかれて,雨の横浜の街に元気よく(?)出掛けていきました。ずぶ濡れになりながらも楽しそうでした。午後からの自由散策は,雨も小降りになり,生徒たちは思い思いに中華街や山下公園など横浜の観光スポットをまわっていました。雨の中,大変な校外研修でしたがお疲れ様でした。
 
<ウォークラリーの結果>
 班別順位          クラス別順位
  1位 8組 2班      1位 9組
     8組 6班(同着)
  3位 2組 8班
 
<喜びのコメント>
 8組2班/6班のコメント
  ・大雨の中で動き回ったので,ひざから下はビショビショになってしまったけれど,優勝できたので報われた気がする。思ったよりハマった。
  ・雨の中,寒くて大変だったけど,仲間たちのおかげで,なんとか優勝できてよかったです。優勝という言葉とはほとんど縁がなかったのでとても嬉しいです。
 
 2組8班のコメント
  ・横浜は俺らが守った!
  ・雨の中頑張ったら風邪をひきました。
 
                        (高校2年担当)

 



①雨の中の集合~赤レンガ倉庫~


 



②雨の中でも頑張りました


 



③ウォークラリーのゴールチェック


 



④表彰式Ⅰ


 



⑤表彰式Ⅱ~第3位~


 



⑥表彰式Ⅲ~第1位~

 
 

 中学3年 校外研修(江ノ島・鎌倉方面)

 4月28日(水),中学3年生は,校外研修で江ノ島・鎌倉方面に出かけました。ちょっと早めの7時半に東京駅に集合し,そこから班毎に分かれてフリー切符を利用し,班毎に江ノ島へ移動。江ノ島ウォークラリーと江ノ島・鎌倉方面での班別行動を行いました。
 
 今回は,修学旅行での集合や班別行動の練習を兼ねていましたので,生徒の自主性に任せる要素を多めに取り入れています。特に,午前中があいにくの天気でしたが,雨ニモマケズ,江ノ島ウォークラリーに取り組んでくれました。下の写真にもありますが,本当に激しい雨で,思い出に残ったのではないでしょうか。ゴール後は,班毎に分かれ昼食を取り,江ノ島周辺や鎌倉方面を散策してもらいました。

  
 解散場所の藤沢駅でも遅刻するような班もなく,概ねしっかりした行動を取れた生徒が多く,たくましさも感じさせてくれました。今回の経験を活かし,修学旅行での班別行動も充実したものにしてくれればと思います。お疲れ様でした。
 
 なお,5月1日(土)には,ウォークラリーの結果発表と表彰式が行われ,優勝は3組7班,準優勝は2組1班,3位は7組5班,4位は6組7班,5位は2組7班となりました。また,教員チームもウォークラリーに参加し,教員の順位の前後賞として,7組6班と7組1班でした。おめでとう!
 
                          <中学3年担当>

 



東京駅から班毎に移動し,江ノ島の弁天橋でチェックを受け,ウォークラリースタート!


 



もらった冒険の書をもとに,謎解きを考えます。


 



ご覧の通り,激しい雨でした。カッパを着て奮闘です!


 



ウォークラリー中の生徒。もうすぐゴールか?


 



雨の中,歩き回ったため,昼食はおいしく,体も暖まったのではないでしょうか。

 



班別行動で江ノ島水族館に行った班。イルカショーを見学です。


 



5/1(土)の表彰式で優勝の3組7班です。50分でのクリアでした。


 海城OBによる生物科学講演会

 
 去る3月20日に,本校OBを4名お招きし,生物科学講演会を開催しました。大学院生として最前線で研究しているOBがわかりやすく生物科学の最前線を紹介してくれるとあって,春休み初日にもかかわらず,中1~高2まで大勢の生徒が参加し,熱心にOBの話に耳を傾けていました。プログラムは以下の通りです。
 
          【プログラム】
 
13 : 00 開会
13 : 10 櫻井俊秀君(京都大・理)
     「プラナリアを用いた実験進化学的手法の確立」
13 : 40 今村亮俊君(東京大・薬)
     「カイコにおける腸管を介した自然免疫応答機構の解明」
      (10分間休憩)
14 : 30 番匠俊博君(東北大・理)
     「力学刺激と生命現象を考える」
15 : 00 岩出 昌君(京都大・理)
     「北海道で産出する化石から生態を探る」
15 : 30 総合質疑
15 : 50 閉会

 
 生徒たちにとってはかなり難解な内容だったに違いないのですが,それぞれの講演に対し,多くの生徒から質問が挙がり,感心しました。総合質疑では,専門的な内容にとどまらず,勉強法や大学生活,研究生活,将来の進路等に関する質問が相次ぎました。
 
 閉会後にも,個別にOBに質問する生徒や,OBが持ってきてくれた化石やプラナリア等の実物を熱心にみる生徒が多く,生徒たちの関心の高さを改めて感じました。
 
 本講演によって,研究の楽しさや,学び続けることの重要性等が多くの生徒に伝わったのではないかと思います。今後もこのような講演会を続けていきたいと思います。
 
 また,多忙の中,本講演会での発表を快諾してくださった4名には,この場を借りてあらためて御礼申し上げます。ありがとうございました。
 
                  (生物科 本講演会担当 石塚)

 



 講演会の様子1

 



 講演会の様子2

 



 全員で記念写真

 



 OBの持ってきてくれた化石やプラナリアを見る生徒

 
 

 第25回私立中高美術部合同展覧会

 今年も「私立中高美術部合同展覧会」が行われます。この展覧会は,海城・桜蔭・開成・巣鴨・城北・白百合・女子学院・豊島岡という学校の美術部員が主催運営するもので,今年で25回目を迎える歴史のあるものです。
 
  4月1日(木)~6日(火)  (初日13:00開始,最終日 12:00終了)
  ムーブ町屋4Fギャラリー(無料)
  公式 URL http://godo10.xxxxxxxx.jp/
 
 中高美術部の若さあふれる作品の数々を是非ご堪能ください。
 
 <海城美術部の西山大貴君からのメッセージです>
「私立中高の生徒が企画、運営、制作、展示をする展覧会です。自由で伸びやかな発想から生まれた作品を展示しています。私たちの1年の集大成である合同展に是非お越し下さい。」

 




 

 中学2年 合同レクレーション大会

        中学2年 合同レクレーション大会

 
 3月10日(水),中学2年生は,学年行事として駒沢体育館を貸しきり,学年合同のレクレーション大会を行いました。2学期から各クラスで3名の運営・企画委員を募り,3学期末まで打ち合わせを繰り返しました。当日は前日の大雪でひんやりした体育館の空気にも関わらず,盛り上がる熱い戦いとなりました。
 
 競技内容は,生徒がアイディアを出し合い,4つの競技が出来上がりました。簡単に競技を紹介すると,
 ①Art Puzzle Janken(じゃんけんで得たパズルの破片を集め,組み合わせてできる写真から都道府県を当てる)。
 ②氷鬼(「ひょうき」と読みます。いわゆる氷鬼ですが,凍った仲間を復活させることができる「流麗の炎尾」というアイテムが混じり,持久力とチームワークの鬼ごっこです)。
 ③We are the Ants(それぞれ与えられたお題を蟻のように列になり,一致団結してきれいな人文字に仕上げます)。
 ④王様ドッチ(コート4面に4チームが入り,2つのボールを使って行う集中力のいるドッチボールです)です。
 
 あとは以下の写真でご想像ください。
 
 中学2年最後の思い出として,生徒も教員も一体となって盛り上がり,楽しむことができたのではないでしょうか。
 
                        中2学年代表

 
 




 Art Puzzle Jankenの1コマ。教員とじゃんけんをして,勝つとパズルのピースがもらえます。

 
 




 Art Puzzle Jankenの試合で,見事,正解した4組の記念写真。うまく協力できました。


 
 




 氷鬼の開始前。ズボンについている緑の尻尾を取られると,体が凍って動けなくなります。

 
 




 氷鬼の試合中。四方八方に動き回るので持久力が勝負!「流麗の炎尾」で味方を蘇らせろ!!

 
 




 氷鬼での決勝戦前。エンジンを組んで気合を入れる7組。総合優勝しました。

 
 




 氷鬼で同点。担任のじゃんけんの結果,3組が勝利。勝負を見に集まったギャラリーが多く,あまりの熱気にぶれてしまいました。ごめんなさい。


 
 




 We are the Antsに挑戦。赤の審判台に乗った指導者が声をかけながら,問題の答えとなる人文字を作っていきます。


 
 




 We are the Antsで2位の4組の人文字「Hello」。最後のピリオドまであり,芸が細かいです。

 
 




 We are the Antsで1位の2組の人文字「合同41W」です。問題が学校の教室配置に関するもので,「合同41W」というのは教室名です。


 
 




 最後の競技の王様ドッチ。白熱した試合が繰り広げられました。


 
 

 理科総合講座

              2010理科総合講座
  
 3学期の講習として,中学から高校の希望する生徒を対象に理科総合講座が行われました。この講座の目的は,授業の復習や受験のための問題演習とは違い,普段の授業では扱わない,もしくは触れないことなどをテーマに講義を行うことでした。発展的な内容もあり,少し難しく思えるところもありましたが,生徒の感想では,授業で扱えない理科の深い内容に触れ,興味や関心を持ち,また,機会があれば講習を受けたいと思ってくれた生徒が多かったようです。今後も続けたいと思います。
 
 以下に,今回行われた講習内容と一部の講習の様子を紹介します。
 
1月19日 石塚先生「背に腹は代えられる?~動物のからだづくりの不思議」
脊椎動物の背側は、エビやカニの腹側と同じ?精子の鞭毛の異常と内臓逆位の意外な関係とは?など、ウソのようで本当の、からだづくり(発生)のメカニズムについて解説します。
 
1月26日 岩井先生「他の人から見たら,どう見える?」
例えば,通過して行く列車内の人がボールを上にポーンと投げて,落ちてくるのをキャッチした。このボールの動きは,ホームで立ち止まっている人にはどう見える?見る人の状態が違うと,現象はどう違って見えるのか,を考えてみます。
 
2月16日 鈴木先生「二酸化炭素の濃度を測定してみよう!」
CO2 について,『温室効果ガス』とか『光合成や呼吸のガス』とか,私たちはたくさんの知識をもっていますが,実験を行って確かめ,深めてみましょう。
 
2月23日 上村先生「極地(極値)の自然から見えてくるもの 」
南極の自然は,地球上でも特異である。地球に存在するありふれた世界からは,ずいぶんかけ離れた世界を研究することで,何が見えてくるのか?地球環境を知るための窓といわれる昭和基地を中心とした南極観測の一部を紹介します。
 
                  (総合講座担当)
 

 二酸化炭素についての「知識」を確認した後,「測る」方法について,考え方から実際的な工夫まで講義がありました。天井まで届きそうな大きな装置に空気が送り込まれると,生徒たちも興味津々でした。

 
 



 南極の講義後,講義でも触れた,過去の地球大気を閉じ込めている南極の氷山氷(おおよそ1~2万年前)を観察しています。この氷から得られた大気を分析すると,過去の地球の環境変動が見えてきます。

 総合講座「現代社会とマスメディア」3

 総合講座 中学1年・2年・3年対象「現代社会とマスメディア」3
 
 2月15日に行われた第4回目の「総合講座」は,校外からの3人目のゲストとして朝日新聞社記者の藤森研さんに来ていただきました。藤森さんは長年,社会部の遊軍記者やデスク(社会部次長)として活躍され,論説委員・編集委員を経て,現在はシニア・ライターとして健筆をふるっています。
 
 今回は,臨場感あふれる「日航機墜落事故」についてお話いただきました。以下はその内容を大雑把にまとめたものです。
 
 1985年8月12日。乗客・乗員524人を乗せて,18時4分に羽田空港を飛び立ったJAL123便が,レーダーから消えたという第一報が朝日新聞社入った時,翌日の朝刊担当のデスクのそばにいた藤森さんは,「藤森君。航空部員,写真部員らと社機で現場を探してくれ」というデスクの声を受けました。これが「世界最大の飛行機事故」取材の幕開けでした。
 
 すでに夜になっている山中を,時間をかけてジェット・ヘリで低空飛行していくと,川のように点々とつながっている真っ赤な火の模様がみえました。焦げたような臭いと煙がたっており,明らかに飛行機の墜落による痕跡でした。コンパスと分度器と地図によって,その現場が群馬県内の山中であることをつきとめました。他社のヘリはまだ到達しておらず,これは間違いなくスクープでした。ただ,その近くの上空に自衛隊のジェット・ヘリだけが,すでに2機到着していたことが印象に残っていたそうです。そこから見えたありのままの現場の状況を記事になるような形で,無線で本社に伝えました。これが朝日新聞の事故現場の第1報の「本記」になりました。朝日新聞は,その版で「墜落現場は群馬県内山中」と報じたのですが,その後,運輸省(当時)と自衛隊は,「長野県内の山中」と正式発表をしたため,朝日も次の版では,「長野県内に墜落か」という見出しに変えたようです。
 
 藤森さんはもう一度深夜にヘリを飛ばしてもらって事故現場に行き,測定した結果,「やはり群馬県内の山中」と確信を得たようです。しかし,運輸省と自衛隊は,長野県内山中という正式発表をあくまでも変えなかったために(しかも,後日確認すると実際の事故現場からかなり離れた地点),朝日新聞独自に「群馬県内」と打つかどうか,社の内部でもかなり長い時間に渡って激論が交わされましたが,結局,都内23区に配られる最終版の見出しは「墜落現場は長野・群馬の県境付近」になったということでした。
 
 墜落現場が,版によって群馬県と長野県で揺れながら,どのように最終版の一面に盛り込まれていったのかという話は,実は救出の場所を特定する極めて大切な情報であったこともあって,この事故を直接知らない中学生にとっても当時の緊迫感がひしひしと伝わってきたようです。
 
 運輸省と自衛隊が墜落現場を「群馬県内山中」と訂正するのは,10時間後のことでした。<なぜ,10時間も訂正が遅れてしまったのか>。この3月に記者を退職される藤森さんは,その理由を25年後の真実として,当時の運輸省や自衛隊などの関係者に改めて取材して書きたいと,その熱意を述べました。
 
 最後に,記者という仕事は,好奇心を持ち続けられ,様々な人々と出会える本当に面白い仕事であることを,生徒達に語りかけました。
 
 以下は,生徒の感想です。
 
「僕は改めてこの講習で情報を得るときは一つのものに頼るのではなく,いろいろなものを見比べて考えていきたいと思いました。ジャンボ墜落事件で生存者が4人しかいなかったというのは残念でしたが,深夜12時以降に,もう一度現場へ行って,ほぼ正確な墜落現場の位置などをつきとめたり,新しい情報を現場から伝えるなんてすごいと思いました。」(中学1年生)
 
 校外からのスペシャルゲストは今回がラストです。次回は,この講座の最終回のまとめとして,いままで学んできたことを振り返りながら,生徒・教員によるディスカッションを行う予定です。


 
                         <総合講座担当>
 




(講義中の藤森研氏)

 


 総合講座「現代社会とマスメディア」2

 総合講座 中学1年・2年・3年対象「現代社会とマスメディア」2

 
 第2回目となる2月8日は,日本経済新聞社編集委員の木村彰さんに来ていただきました。社会部の記者として長年活躍され,医療担当分野の責任者を経て,現在は編集委員を務められています。

 今回は,様々なメディアがある中で,新聞が担っている役割を中心にお話いただきましたが,その中で特に印象的だったのは次のような部分でした。
 
 <生活の中にインターネットが浸透していく中で,新聞という紙媒体が,もしかしたらなくなる可能性はあるかもしれないが,それでもジャーナリスト(記者)が多様な現場を丹念に取材することで,事実をより多面的に伝え,その裏に隠れた背景をあぶり出す中で権力をチェックし,読者に考える材料を提供するという側面が,新聞にとってのかけがえのない要素なのではないか。そして,それを豊かに発展させることこそが,実はこれからの新聞が生き残る最も大切な道筋であり,私たち記者が鍛えていかなければならないポイントだろう>
 
 ペルー日本大使館公邸占拠事件や阪神淡路大震災での実際の取材経験をもとに,なんとか取材対象に近づき,その背景を含めて,現場で起きた出来事を多面的に読者に伝えようとする記者としての熱意が伝わってきたように思います。
 集中して聴いていた生徒たちは刺激を受けたようで,新聞の見方が変わるような貴重な経験になったのではないかと思います。
 
 生徒の感想から,一部を抜粋します。
 
 「新聞の『編集委員』という提供する側の意見を聞くことができ,新聞をつくる人の情 熱や新聞の未来への不安がひしひしと伝わってきた。」(中学1年生)
 
 「社会の事件の裏には必ず“人”がいて,その本質を探ろうとする記者の思いがわかっ た。(中略)やはり,新聞には圧倒的な信頼感があるので,それを生かし,一つ一つの 事件について深くほり下げ,鋭い背景分析をすることで,購読者(国民,主権者)に深 い考察を提供し続ける存在であってほしい。」(中学3年生)
 
 次回2月15日は,朝日新聞社記者(元論説委員・現シニアライター)の藤森研さんをお招きする予定です。

 
                         <総合講座担当>
 

(講義中の木村彰氏)

 

(使用したチャート)

 

 総合講座「現代社会とマスメディア」

 総合講座 中学1年・2年・3年対象「現代社会とマスメディア」
 
 海城では20年ほど前から断続的にではありますが、様々な教科の教員が集って教科を横断するような内容を扱う講習を、主として中学生を対象に「総合講座」と銘打って実施してきました。講習では、設定された横断的テーマに関して、必要に応じてそれぞれの教科の教員が、自分の専門の立場から材料を提供し、時には生徒とだけでなく教員間でも活発な議論をしながら、その内容を深めてきました。そして講座の最終回には、そのテーマに関わる専門の方を学校外からお招きしお話をいただいています。単に知識の獲得を目指すだけではなく、生徒の問題意識を深め、社会的関心を広げることをねらいとした講習なのです。
 
 これまで扱ったテーマは、「アダルトチルドレン」「クローン技術」「スローフード」「裁判員制度」「臓器移植」「少年法をどう見るか」など多岐に渡っています。今学期は、「現代社会とマスメディア」をテーマに、「社会的関心を広げ『話すこと』『聞くこと』の意味を考える」という講習を実施しています。
 今回はなるべく多くのゲストをお招きし、それぞれの立場から現代のマスメディアについて語っていただくことにしました。中学1年生の受講生が多いことから、ゲストの方の話を「聞き」、積極的に「話す」(質問する)という、基礎基本からスタートすることにしました。
 
 1月25日は共同通信社の佐々木央さんをお呼びしました。佐々木さんは社会部の記者として活躍され、現在は共同通信社の論説委員を務められています。
 新聞記者にとってのメモの重要性(実際に記者が使っているメモ帳と速記用のボールペンを生徒全員にプレゼントしてくださいました)、取材対象に「接近」することの意味、一面(本記)と社会面(雑観)の性格の違いなどを、「秋葉原の無差別殺人事件」を実際に取材した事例をもとにしながらお話くださいました。長年記者として誠実に取り組んでこられた方ならではの、刺激的で貴重なお話をうかがうことができたと思います。
 
 その後、生徒からの質問や意見、ディスカッションの時間をとりました。「新聞の誤報についてどのように考えますか?」というような鋭い質問やそれに対する意見が、中学一年生の受講者から出されるなど、生徒達も積極的な姿勢を見せてくれました。
 
 以下は生徒が書いてくれた感想です。
「新聞やテレビなど、サービスを受ける側の人間は考えたこともないが、記者の人々は常に現場に接近しようと懸命になっているのだということが伝わってきた。自分も事象に対して、接近していく力をすこしでも持って、社会を少しでも理解していきたい」
 
「今回はメモをとることの大事さや、新聞の一面と社会面の構成の違い、真実や間違った情報に関することなど教えていただきいてとても勉強になった」 
 
 生徒たちは集中して有意義な時間を過ごしてくれたようです。
次回2月8日は日本経済新聞社編集委員の木村彰さんをお招きする予定です。
 
                        <総合講座担当>
 

(写真1)

 

(写真2)

 古典芸能同好会・後期研修会

 12月20日,会員16名教員3名にて後期校外研修会を行いました。今回は五代目古今亭志ん生所演で有名な「黄金餅」のルートを逆に辿る(大まかには麻布~上野間約14km)散歩をした後,浅草演芸ホールまで足をのばして寄席鑑賞をしました。
9時に南北線麻布十番駅に集合。
 スタート地点の絶江坂(写真1)を目指します。
 
 なにぶん,大使館銀座ともいうべき土地柄ゆえ,警備が厳重なのは当然,にしても,我が一行へも「すみません,こちらはどういった“ご集団”でしょうか?」との職務質問にはいささか驚きました。
 我々の説明に,笑顔で敬礼され道中の無事を祈って頂きました。
江戸時代,この界隈はいわゆる細民街で,住人の多くが朝に質屋へ釜を持っていき,夕べにそれを貰いうけるといった具合だったので,ついたあだ名が“釜無横丁”。都内有数の閑静な高級住宅街である今日を思えばまさに昔日の感ありです。
 
 スタート後,一帯の起伏はしく,前途多難を感じさせます。平将門由来の一本松を通り,飯倉を抜けて最初の休憩地点である愛宕神社に到着。
ここから勝海舟と西郷隆盛は江戸の街を眺めて,不戦の合意をしたといわれます。境内には二人のパネル(写真2を見ることができます。また,講談「寛永三馬術」の間垣平九郎の故事に名高いこの神社の階段の急斜面には一同驚愕するばかりです(写真3)。
 
 歩をすすめて,土橋を経て11時に銀座へ到着。
 ここで少し早い昼食をとりました。歩行者天国ではサンタクロースが街頭宣伝の一人舞台を誇っていました。ここがおよその中間点となります。
 
 程なくして日本橋に到着(写真4)。
 高度成長の産物である高速道路という文明が,幕府開闢以来の文化に“ふた”をしてしまった事実,あるいは今回のルートに現れる町名が,例えば下谷山崎町が現在では東上野4丁目に,また芝西久保巴町が虎ノ門3丁目に,といった具合に簡略化されて,表記の便利さが町の風情や趣を奪うことに,我が古典芸能同好会会員も思うところがあるようで,とりわけ「池波正太郎先生が憂いたことはまさにこのことだったんだなぁ・・・」とつぶやいた会員の言葉が印象的でした。
 
 そして須田町から秋葉原を抜け,ついに1時45分台東区役所近くに到着。ここが黄金餅のスタート地点である下谷山崎町近辺です。一杯の充実感とともに記念撮影(写真5)。
 
 しばし休憩の後,合羽橋道具街から田原町を抜けて2時5分に浅草演芸ホールに到着。まずは三遊亭歌之介師匠の「動物園」に爆笑。
ひざがわりでの順子ひろしさんの漫才に至芸を感じました。ひろしさんは御年87とのことでした。主任は柳亭市馬師匠で「(市馬流)狂歌家主」。
往年の大歌手三橋美智也さんのヒットメドレー沢山の噺に,おそらくは三橋さんを知らない会員たちですが,大いに湧いていました。
 
知らないことでも湧かすことのできる力。
 
 これ,芸の力と言わずしてなんとするのでしょうか。記念撮影(写真6)の後,4時40分解散。
 

 浅草駅への道すがら,仲見世でははや正月を待つお飾りが風に揺らめいており,一同,年の瀬を感じつつ帰途につきました。
                    (古典芸能同好会顧問)

 

(写真1)

 

(写真2)

 

(写真3)

 

(写真4)

 

(写真5)

 

(写真6)

 


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