学園ノート アーカイブ

 中学3年 理化学研究所見学会

 
 7月20日(火)に,中学3年生は,キャリアガイダンスの一環として,日本でも有数の研究機関である理化学研究所(埼玉県和光市)の見学会を行いました。海城での6年間の学校生活も中盤に入った中3は,文系・理系の選択も来年度に控え,将来を考える1つの材料にしてもらえればと企画しました。教科書や授業ではなかなか実感できない自然科学研究の最先端の現場に触れることが主な目的です。
 
 見学会では,前半は情報基盤センター4Dシアターやスーパーコンピュータなどの設備を見学し,後半は脳科学研究センター・精神疾患動態研究チームの研究室の方にお話しをいただきました。生徒からの質問なども出て,教科書やTVではなく,実際のモノやヒトを目の前にして,とても有意義な時間を過ごせたのではないでしょうか。今後の進路決定や将来に役立ててくれればと思います。
 
                          <中3学年担当>

 



理化学研究所の概要説明を受ける


 



スーパーコンピュータを見学


 



脳科学関係の専門家のお話し


 



記念写真
 
 
 

 高校イギリス研修1

高校イギリス研修1 (20100720)

 
7月19日に出発した「イギリス研修」ですが,現地でお世話になっているCWAの吉元さん,ホルツ明日香さんから報告と写真が送られてきました。今後,どんどん送られてくると思います。その度に,アップすることにします。
 
                       <教頭 茂木 雅之>

 
 本日、渡辺先生、本間先生 30人Boys、無事にモーバンに到着いたしました。飛行機は30分くらい遅れての到着でしたが、モーバンの面会式は時間通りに行う事ができました。
 
 空港からバスでモーバンに向かう途中も皆とても元気でした。

 ホームステイのファミリーとの面会をドキドキわくわくしていた様子でした。面会式では立派に校歌を歌い、ファミリー、イギリス人の先生方、皆とても楽しんで聞き入っていました。
 
 明日からまた御一緒させて頂くのがとても楽しみです。
 
                      <ホルツ明日香 CWA>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 


 おとめ山公園ほたる観賞会に参加

     地学部・生物部 おとめ山公園ほたる観賞会に参加
 
 7月17日,18日と2日にかけて,地元の方々で作る「落合蛍を育てる会」主催の「ほたる観賞の夕べと夜のおとめ山公園」が行われました。この催しは,夜のおとめ山公園を解放し,地域の方々におとめ山公園で育てた蛍を観賞してもらうものです。
 
 普段,おとめ山公園で調査を行っている生物部と地学部の部員は,この会に参加し,日頃の成果を地元の方々にパネルやパンフレットなどで発表,説明しました。興味を持たれる方も多く,熱心な湧水や生物についての質問が飛びかいました。部員達も地元の人たちの団結力や来客の関心の高さに触れ,自分たちの研究の意義や目的を,より具体的に感じたのではないでしょうか。
 
 この会で初めて蛍を見た生徒もおり,少しびっくりしましたが,都心で育てばそういう機会もないのですね。夏休み早々,お疲れ様でした。
 
                      <地学部・生物部顧問>

 



ほたる観賞の夕べと夜のおとめ山公園

 

パネルで説明する生物部員


 

パネルで説明する地学部員

 



公園に関するアンケートをする地学部員

 
 


 中学二年生校外研修「寄席鑑賞&上野の森散策」

 
 ここ数年の落語ブームのおかげでしょうか、「寄席」と書いて「キセキ」と読まれることがなくなり、きちんと「ヨセ」と読まれるようになりました。

 かつて、寄席は庶民の娯楽の場であり、そしてまた五代目古今亭志ん生の曰く、「学校じゃこんなこと教えない」、いわば机上では学び得ない人情の機微を、「人間の業」の語り部たる芸人さんを通じて考えさせられる場でありました。 なるほど「悪場所(わるばしょ)」との異名をとったのも合点がいくところです。

 時移り星は変わって、この日は一転、寄席が“移動教室”に早変わり。ここ上野鈴本演芸場では年間15校ほどが実施されているとのことです。
 
 では、順を追って振り返りましょう。まずは初心者のための寄席囃子教室のあと、上野鈴本のみならず、エンターテイメントの殿堂ラスベガスでも喝采を浴びるであろう太神楽の「和助・小花」のお二人の妙技からスタート。バトンを受けたのは、生徒に人気の「たけ平」さん。活きのよい明快な話芸に一同は沸きに沸きました。続く「ロケット団」のお二人の軽妙かつ巧智な、そしてかつての悪場所を彷彿とさせるような薬味(?!)に場内は最高潮!
 
 その興奮冷めやらぬ中登場されたのが名人「正楽」師匠。主任(とり)を引き立てつつ、自己の技芸をアピールする、真に実力ある芸人さんでなければ勤まらない“膝がわり”であることに加え、直前のコンビが場内をひっくり返した後だけに、素人了見ではやりにくいはず、と想像されますが、そこはやはり大名人。普段のトーンを変えずに、まさに春風駘蕩たる風情で鋏を入れられ、軽妙なおしゃべりもはさみつつ、ひとつ目の作品を切り終える頃には、さきほどの喧騒はどこへやら、我々一同、まさに正楽師の世界に引き込まれていたのでありました。
 
 この日のハイライトは内田先生がモデルとなった場面(写真。正楽師匠のご好意で掲載させて頂けることとなりました)。
 内田学年主任曰く、「教師生活25年、この内田にとって最高の校外研修」と言わしめたこのシーン。なるほど、“主任を引き立てる芸”とはまさにこのことと、独りごちた私でありました。
 
 ある生徒曰く、「この師匠は人間国宝になりますね、きっと」。聞けば彼は寄席初体験。初心者にこう思わせる師の技芸の素晴らしさ。その一端は7月30日12:15NHK金曜バラエティでうかがい知れることでしょう(同番組に出演するのでお時間ありましたらご覧ください、とのお知らせを師匠より頂きました)。
 主任は「菊之丞」師匠。大家の若旦那を思わせる師の風情と相俟って、正統江戸落語と思わしめる品格ある技芸で、伝統芸の奥行きを存分に味わった一同でした。 
 そんなこんなの、まさにあっという間の二時間でありました。寄席が初体験だという生徒が二百余名。彼らは口々に「面白かった」、「テレビの笑いがかすむ」、「また来たい!」 などと言っていました。
 この日の感動をもう一度!と考える皆さん、又、寄席に足を運ばれてはいかがでしょうか。
 
 午後はのんびりと上野の森の散策としゃれこんだ皆さんでしたが、国立科学博物館の大混雑には閉口しましたね。生徒から人気があったのは国立博物館の細川家宝物展だったようです。
 真夏を思わせる上野でのこの日の校外研修。ともあれ皆さん、お疲れ様でした。
尚、後日、上野鈴本演芸場様より、「出演者が皆、すばらしい生徒さんだったと言っておりました。大変やりやすかったそうです。」とのご伝言を頂きましたことを記しておきたく思います。
 

                         (中学二年生担当者)

 


 

 
 

 中学3年 PA(プロジェクト・アドベンチャー)

 
 6月2日(水)〜4日(金)にかけて,中学3年生は,高尾わくわくビレッジでPA(プロジェクト・アドベンチャー)活動を行いました。本来なら中2で行う活動ですが,昨年の新型インフルエンザの影響で中止となり,中学3年生で改めてPAを行うことになりました。
 
 江ノ島での大雨の校外研修とは打って変わって,今回は晴天に恵まれ,ほとんどの活動を野外で行うことができました。クラス替えもあったので,交流を広げるという意味合いもありましたが,色々な課題にみんなで協力することにより,集団で物事に取り組んでいく方法や態度などを学ぶことができました。単なる運動能力だけではなく,意外な能力が見つかったり,全く違う考え方に触れたりすることができたのではないでしょうか。
 
 楽しかっただけではなく,今後の学校行事やクラブ活動など,様々な場で学んだことを生かして欲しいと思います。
 
                          (中3学年代表)

 

1.まずはフープを使って,体と心のウォーミングアップ。みんなで手をつないでフープを回します。

 

2.丸太の上で誕生日順に並びかえます。実は,しゃべれない人,目をつぶっている人が混じっています。

 

3.ロープで作った蜘蛛の巣をくぐります。1人につき通って良い穴は1つで全員がどこかを通ります。

 

4.小さな木の板の上に,全員が乗ります。協力!相談!助け合い!

 

5.活動の合間に,皆で輪になって,意見交換や感想を共有します。

 

6.ワイヤーを綱渡りします。意外な人にバランス感覚があったりします。

 

7.後半は段々,課題が困難に。シーソーのような板の上で,バランスをとって課題をクリアします。

 

8.中学生の背丈の倍以上ある壁を乗り越えます。どうする?

 
 


 中学2年生 コミュニケーション授業2

 
 今年度「児童生徒のコミュニケーション能力の育成に資する芸術表現体験事業」の一環として,講師に俳優・ワークショップファシリテーターのすずきこーたさんをお招きして行っている「コミュンケーション授業」。その第2回の様子をお知らせします。
 
 今回は,生徒たちが班ごとに初めて会う大人の方からお話を聴き,それを「聴き書き」するという活動を行いました。ご協力いただいたのは,地元商店街の方々,本校のOBをはじめ,神社の宮司さん,イタリアンレストランを経営されている方,俳優,写真家,フリーライター,編集者,舞踏家の方々など様々です。短い時間ではありましたが,ふだん接する機会のない大人の方と対話できたことは,生徒たちにとって大変貴重な経験になったと思います。
 
                         <中学2年担当>

 



写真1〜3 すずきこーたさんから説明を受ける。

 



写真4〜6 お話をうかがう。

 



写真7〜8 聴き書きをする。

 



写真9 発表。

 
 次回はこの聴き書きの内容から,演劇の短い一場面を作って班ごとに発表する予定です。次回の実施が楽しみです。
 
 最後になりましたが,お忙しい中ご協力いただいた方々に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 
 

 生物部 休耕田復田作業 〜田植え〜

 
       生物部 休耕田復田作業 〜田植え〜
 
 生物部では、昨年の12月から埼玉県所沢市の谷戸でトトロのふるさと財団や地元の方、市民ボランティアの方々と協力して、40年程前に休耕となった水田を復田する作業に取り組んでいます。月に1度のペースで作業に参加し、畦や水路などを作ってきました。そして、今回、念願の田植えをすることとなりました。
 
 今回は中学生の新入部員を含む12名(中学生:7名、高校生:5名)で田植えを行いました。田植えが初めで、田んぼの中でうまく歩くことができず、早々に転んで泥だらけになる生徒もいましたが、地元の方のご指導もあり、上手に田植えをすることができました。
 
 田植えをしていると、たくさんのミジンコがいたり、アカガエルやオケラがいたり、湿地性の珍しい植物が生えていたりと、普段なかなか出会えない生物と触れあうこともできました。
 
 この水田は無化学肥料、無農薬、冬季湛水で稲作を行います。生物多様性に富んだ水田になると思います。この水田にどのような生物が来るか楽しみです。
 
 また、海城の生物部の研究水田を用意していただき、生徒の発案で、SRIという稲作にチャレンジすることとなりました。どのような結果になるでしょうか?
 
 普段、経験することができないことを体験でき、泥だらけになりながらも、生徒は楽しんでいるようでした。これから収穫までは、つらい草取りです。草取りもしっかり頑張ってもらいます。
 
                          (生物部顧問)

 

 



田植え前に生徒が土を均しました。

 



田植え前の開会式。地元の方からのお話などありました。


 



地元の方から田植えの方法を習いました。「の」を描きながら植えるのがコツ。

 



田植えの様子。


 



オケラです。

 



中学生物部員達。

 



ばっちり稲を植えられました。

 



水田をバックに集合写真。

 



帰りはトトロの森を散策し、狭山湖広場で遊び、西武球場前駅から帰りました。

 
 
 

 理科・地学部の研究発表が奨励賞を受賞!

日本地球惑星科学連合2010年大会
      「高校生のポスター発表セッション」
            理科・地学部の研究発表が奨励賞を受賞
 
 5月23日(日),千葉県・幕張メッセで,日本地球惑星科学連合大会が行われました。この学会は,惑星地球科学関連の46の学会が一手に集まるもので,国内でも規模の大きい研究者の集まりです。基本的には,研究者による発表や交流の場ですが,近年は,「高校生向けのポスター発表」というセッションが設けられ,全国の高校生がクラブ活動などで行っている惑星地球科学の研究内容を発表しており,年々,参加校が増えており,今回は33校,計51件の発表がなされました。
昨年度の発表に続き,今年度は月に数回の調査を,1年間,地道に継続させてきた成果をまとめ,「新宿区おとめ山公園における湧水の流量と水質の季節変化」という題目で発表しました。全国の高校が集まる大会にもかかわらず,参加33校(51件)中,7件が選ばれる奨励賞(最優秀賞1件,優秀賞3件で,その次の5〜11位にあたる)を見事,受賞することができました。
http://www.jpgu.org/publicity/pub100523.htm


 内容は,都市化により消えつつある中で,新宿区に残る貴重な湧水の現状とその将来を考える上での基礎的なデータを1年間にわたって調査したもので,湧水量が降雨の影響を強く受けることや,一般水質の季節変動などが明らかになりました。野外での地道な調査は,部員同士の協力が必要で,特に,4月末からの流量の集中観測では,GWも休まずに調査を行った苦労も報われた気がします。引き続き,さらなる成果を期待しています。おめでとう。

                        <地学部顧問代表>

(参考HP)
日本地球惑星科学連合2010年大会:http://www.jpgu.org/meeting/index.htm
高校生向けのポスター発表セッション:http://www.jpgu.org/meeting/a001_qa_2010.html
セッションの概要:https://secure.jtbcom.co.jp/jpgu_program/program/O-ED001.html


 



▲大会の看板前で記念写真

 



▲今回の発表ポスター(内容は後日掲載します)

 



▲ポスター発表中の風景

 



▲見事,激励賞を受賞しました。

 



▲最後に,ポスターの前で記念写真

 
 

 中学2年生 コミュニケーション授業1

 「児童生徒のコミュニケーション能力の育成に資する芸術表現体験事業」の一環として,今年度中学2年生では,講師に俳優でワークショップファシリテーターである すずきこーた さんをお招きして,演劇の手法を利用したコミュニケーション能力向上のための授業を実施しています。
 2時間続きの授業を1回として,各クラス全3回の実施を予定していますが,先週から今週にかけてその第1回目が行われました。
 
                         <中学2年担当>


 



写真1 すずきこーた さんと出会う

 



写真2〜6 コミュニケーションゲームに取り組む
 



写真7〜12 聞き書きの文を元に場面を作る

 

生徒たちは積極的に取り組んでいました。次回の実施が楽しみです。
 
 
 
 

 中1理科(地学)実習〜歩測で地球の大きさを測ろう〜

 
 中1の理科(地学)では,まず地球についての勉強から学びます。地球科学では,教室ではできない実験や実習がありますが,今回は,授業で学習したエラトステネスの地球の大きさの測定にならって,自分たちの歩測から地球の大きさを測定してみるということにチャレンジしました。
 地球の大きさを自分で歩いて測定する…我々,地学の教員はロマンを感じます。
 
 さて,実習は,学校周辺の南北に延びる道路で2地点の歩測を行い,その2地点の緯度・経度をGPSで測定して,計算によって地球の大きさを求めるものです。一生懸命歩いていましたが,うまく測れましたか?約2200年前のエラトステネスの測定よりも正確だったでしょうか。
                          (理科・地学担当)


 



1.まずは前庭で先生から説明


 



2.準備として,前庭で自分の一歩が何mなのか測定しています。


 



3.歩測で2地点の距離を測定し,この後,教室で地球の大きさを計算します。


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