学園ノート アーカイブ

 イギリス研修 最終日

 今日はいよいよ住み慣れた(?)モーバンを後にする日。
 早朝、バスが停車する駐車場では随所で別れを惜しむ光景が見られました。すっかり海城生になついていた各ホストファミリーの子どもたちは、わけの分からない別れに若干むくれ気味。孫同様にかわいがってくれていたグランドマザーたちは、おおむね顔をくしゃくしゃにして悲しみにくれているようでした。短期間に本当に愛されていたことが実感された朝です。
 モーバンを後にした私たちはロンドンに向かいましたが、途中、オックスフォード大学に立ち寄りました。モーバン〜オックスフォード間のバス車内には政治哲学科の一年生ニームが同乗し、大学生活の様子や入試の経験などを話してくれました。面接が5日にわたって行われ、「月とシェークスピア作品、人類がどちらかを失うとしたらどちらを選ぶか」といったユニークな質問に即興で答えなければならない等、日本のそれとは大きく異なるオックスフォード入試のリアルをかいまみることができました。
 大学ではもう一人、「ドラゴンが出てきたり、剣や弓矢を使ったバトルが出てくるから面白いじゃん」との理由から古代神話を研究しているジョーが加わりました。時おりフランクなジョークを交えながらの楽しい校内ツアー。もう一方の名門ケンブリッジ大学に対するライバル心やオックスフォードの学生が恒例としているイタズラの話、あるいはロンドンにいるガールフレンドの話から最近ジョギングしてて足を骨折した話まで、話題は多岐にわたり、生徒もオックスフォードの学生をとても身近に感じることができたようです。
 オックスフォードをあとにすると一路、空港のあるヒースローへ。出国のゲートで意外に厳重なチャックを受ける生徒などもいましたが、それも一つの経験。ちょっと楽しい思い出の一つになったのではないでしょうか。
 行き同様、長時間のフライトを経て羽田に到着すると、本当にたくさんの「リアルマザー」たちが待ちかねていてちょっと驚きましたが、そんなみなさんに無事、海城ボーイたちを送り届けることができて、私たちもほっと一息つくことができました。 

↓ホストファミリーの方がデザイン、何よりの思い出になるのでは。これ欲しいです。(H)
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 イギリス研修 12日目

 昨日の緊張から解放されて、今日はすっかりリラックスした中、バスでBATH観光に行ってきました。遠くインランドまで遠征してきたローマ人が、ここバースにローマの公衆浴場を再現した遺跡が残っています。今でも毎日100万リットルの温泉が湧き出ており、遺跡の近くには入浴施設もあるとのことです。遺跡中央にはわき水をたたえる当時の大浴場があるものの、その水面には黄緑色の不純物が漂っており、周囲には絶対水に触るな!と注意書きがありました。遺跡展示施設内には今も利用されている温泉の試飲ができる場所があり、健康に良いとのことですが、一口飲んでみたら生臭い鉄の味しかせず、水の名所モーバンの水に慣れた者としては、とても一口以上飲める代物ではありませんでした。日本人もどこかの時代で広大な領土を獲得していたら、とんでもない場所に箱根みたいな温泉街をつくっていたのでしょうか。バースの街には他にも近代建築の傑作と称されるロイヤルクレセント(三日月型の集合住宅)があり、生徒達はその建物の前にある広大な芝生の庭でのどかに昼食を取りました。

↓クレセントの前にて。
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 理科・地学部 第39回全国高等学校総合文化祭びわこ総文に出場

 7月28日(火)から8月1日(土)にかけて,文化部の全国規模の大会に当たる第39回全国高等学校総合文化祭(びわこ総文)が滋賀県で行われました.この総文祭は「高等学校教育の一環として,高等学校生徒に芸術文化活動の場を提供することにより,芸術文化活動への参加意欲を喚起し,創造的な人間育成を図るとともに,芸術文化活動を通じて,全国的,国際的規模での生徒相互の交流・親睦を図る」ことが趣旨です.
 地学部が東京都代表として出場したのは自然科学部門で,7月30日から8月1日にかけて東近江市と大津市で行われました.研究発表が主ですが,そのほかにも講演会,生徒企画の交流会,巡検研修会など,まさに全国レベルの生徒同士が交流する重要な場でもありました.残念ながら入賞はなりませんでしたが,この経験を学校にも持ち帰り,地学部やそれ以外のところにも還元してくれると嬉しく思います.

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大会会場にて記念写真(発表生徒2名,観覧生徒2名)

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開会式の様子

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 イギリス研修 11日目

 Brilliant boys.
 とにかくあらゆる賛辞が海城生(+教員)に雨あられと降り注いだ一日でした。
 それでも一日のスタートは全くブリリアントじゃないネクタイチェック&結び直しの悪戦苦闘から始まりました。今日はこれまでの学習成果を見せるハレの日ということで、みんなスーツ・ジャケットスタイルの盛装で登校しました。総決算としてのスピーチ発表day。午前中は暖かな日差しの中、それぞれ思い思いの場所で自主練を繰り返し、緊張感の中、決戦の午後に備えました。ネイティブの聴衆を前に5分間、何も見ずに英語でスピーチするのって、確かになかなかハードな試みではありますよね。
 2時を過ぎたくらいから続々と各生徒のホストファミリーが到着。平日であるにもかかわらずお父さんの訪問が多く、それぞれの家庭の「マイボーイ」(海城生)に対する期待と愛情の大きさが伝わってきます。2時半スピーチスタート。ユーモアで会場を笑いの渦に巻き込む生徒、大人も唸らせる知的な内容で絶賛される生徒や、打ち合わせ済みのコール&レスポンスに励まされる生徒。とにかく善意と愛情が服を着て歩いているといってもいいような聴衆しかそこにはいないので、上手くいけばもちろんのこと、そうでもない(?)発表であってもとにかく終われば盛大な拍手に包まれました。また、各自かならず発表の最後にホストファミリーへの感謝の言葉や思い出のエピソードなどを披露するので、ハートウオーミングな雰囲気は発表が進めば進むほど増していくような印象を持ちました。生徒にとって人生最上の体験の一つになることは間違いのないことでしょう。
 すべての発表がつつがなく終わったあとはホールに移動しての修了証授与式。壇上で感想を述べる各イングリッシュティーチャーたちのコメントはとにかく絶賛に次ぐ絶賛に終始し、彼らによれば今年の生徒これまでの海城生の中でもベストであったとのことです。ある先生にいたっては「オレの仕事なくなっちゃうからミスター本間はあんまりうまく教えないでくれよ」なんてコメントが出る始末。そのあと海城ティーチャー横倉のスリリングなスピーチがあり、プログラムは生徒の出し物に移りました。
 校歌をはじめとした歌の披露、笑いに満ちたコント、極上のエンターテイメントとして喝采をあびたヨーヨーダンス、漢字の語源をクイズ形式で解説する講義と演目は進み、最後は全員がはっぴをはおってのソーラン節の披露。これは最も時間をかけた出し物とあって会場は大盛り上がりとなりました。とにかく印象的だったのは本当に生徒たちがホストファミリーに愛されているということ。あるホストマザーからは「このままあのスイートなボーイをウチにキープできないもんかしら」と、なかなか不穏な発言も出たりなどしました。


スピーチ発表開始、みんな真剣に聞いてくれています。
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 イギリス研修 10日目

 いよいよ明日が発表だ!
 今日は本番さながらの、発表に次ぐ発表の授業。たまたま覗いてて面白かったのはクレス先生のクラスの活動。あえて数分に一度「○○知ってる〜!?」とか「○○好き〜!?」とかいった問いかけをし、クラスのみんなが「知ってる〜!」とか「好き〜!」とか答える演出(約束事?)がほどこされています(ま、要するに「さくら」ですな)。発表者のみならず、そのクラス全員で協力しながら発表の場の雰囲気を活性化しようとする演劇的な戦略が仕組まれています。
 あと、とにかく特徴的なのは、先生方やアシスタントの学生が生徒に対し、何かにつけてGood! Lovely! Excellent! Brilliant! とほめながら進めていること。ふだん家で、あるいは学校で、あまり誉められ慣れてないせいなのか、戸惑う生徒も多いのですが、一方で日本人の若者の自己評価が低いのはよく言われていること。私たちも彼らの自信を育むためにもっと努力しなければならないな、と改めて痛感させられました。
 いずれにせよ本番間近。トイレやお祭りの日英比較など、写真資料などを使ったり、和式トイレ「スクワットスタイル」を実際に見せたりなど、より分かりやすく楽しく興味をひく発表にしようと、海城生は今あの手この手で努力しています。

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 イギリス研修 9日目

 そろそろゴールが見えてきたイギリス研修9日目。今日はほぼ仕上がった原稿をもとにスピーチの訓練。まずは3〜4人程度の小グループに分かれ、その中で各人が原稿を少しずつ読み上げて相互批評しました。また、その小グループの中には必ず一人現地の学生が入っていて、感想やアドバイスをくれます。このホストファミリーの家族を中心に集められた学生たちが実に実にブリリアント! ややもすると自分の原稿の世界に引きこもりがちな海城生に積極的に声をかけ、困っているところや不安なところを聞き出してくれたり、自分の前で部分的に発表させて、グッド!と誉めて自信を持たせてくれたり、発音や立ち方(姿勢)まで見て細かくチェックしてくれたりします。人前で一人で立って発表し、さらにより良い印象を聴衆に与えるための、きわめて現実有用性の高い実践的なレッスンが行われつつあり、目の前で飛躍的に生徒が成長しつつあるのを感じます。


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 2015年度中1山の家第二隊、無事終了

 27日(3日目)。やはり今日も朝から晴天。昨日から疲労が残る体に鞭を打ってオリエンテーリング。汗だくになりながら各所を駆け巡り、もはやタイムレースのようなハイレベルな戦い。結果は、、、。
 

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 イギリス研修 8日目

 イギリス研修もいよいよ8日目。今日は今までで最も安定的に快晴だった日なのですが、午前も午後もガッツリ授業です。先生方の意向としては、できたらスピーチ原稿自体は今日で仕上げたいとのこと。まだ火曜なのに!?と思ってしまうのは日本人の(私の?)浅はかさ。「何を」と「いかに」の比重を私たちはつい8:2くらいの比、つまり内容こそ重要と考えてしまいがちですが、実はスピーチの成否は「いかに」による部分が大きい。原稿が仕上がり、内容(セリフ)を覚えた後からの工夫が実はとても重要ということなのでしょう。声の大きさ、発音、強弱、表情、視線、ジェスチャーなど、人前に立つ際、意識して学んでおくべき技術はなかなか多いみたいです。

↓数メートル離れた相手に大声でスピーチを読む練習
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 イギリス研修 6・7日目

 ホストファミリーとのホリデーが開けて7日目。昨日の様子を聞くと、近隣の街ウスターに出かけた生徒、ビリヤードやバーベキュー、映画やボーリング、スカッシュを楽しんだ生徒など、それぞれに充実した休日を過ごした様子。朝まず集まるとそれぞれの週末話に大いに花を咲かせている様子でした。今日は午後からモーバンのティーンたちと小グループを作って町内ツアーに出かけました。教室を離れた解放感からか、よりフランクな会話も生まれ、日英の若者たちの距離感もいっそう縮まった模様。私たちが目にしたものとして印象的だったのは、街の中心にある教会の墓所にひっそりとたたずむダーウィンの娘の墓。水と空気が澄んでいるここモーバンは古くから療養に適した地として知られ、多くの著名人が自らの、あるいは親族の病いを癒すために訪れたと言われています。墓に記されたダーウィンの娘の享年はわずか10歳。人類史上最も偉大な業績を残した科学者も、ここモーバンでは無力な一人の父親として深い悲しみにくれたのではないでしょうか。

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 2015年度中1山の家第二隊

 25日(1日目)。昨日までとは対照的に強い日差しが照り付ける中、澗満の滝から志賀名水公園を経て、汗で体中びしょ濡れになりながらホテルへ。入寮式、夜のミーティングにて、山の家の意義や翌日の登山に向けた意識の再確認。さて、翌日の天気、そして登山の結果は、、、。
 

 

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