中学総合講座「社会的な問題関心を拓くステップ ―生きること・働くこと・考えること― 」 第1回
海城では20年ほど前から断続的に、様々な教科の教員が集って教科を横断するような内容を扱う講習を「総合講座」と銘打って実施してきました。講習では設定された横断的テーマに関して、それぞれの教科の教員が自分の専門の立場から材料を提供し、あるいは一市民の立場で生徒同士だけではなく教員間でも活発に議論し、その内容を深めてきました。そして講座の最終回には、そのテーマに関わる専門のゲストを学校外からお招きしてきました。これまでに扱ったテーマは、「アダルトチルドレン」「クローン技術」「スローフード」「裁判員制度」「臓器移植」「少年法をどう見るか」「ジャーナリズムを考える」など多岐に渡りますが、今回は「社会的な問題関心を拓くステップ ―生きること・働くこと・考えること―」という共通テーマを設定しました。毎回ゲストの方をお招きし、ご自分の仕事の内容や問題意識、何を大切に生きてきたかなど歩いてこられた人生についてお話していただいた後で、ディスカッションを行う予定です。生徒それぞれがそのテーマの中で描かれる問題を分析する視点を鍛え、あわせて自分の将来に対する問題意識を深められるような場を作れればと考えています。
第1回目は本講座のイントロダクションとして、まず具体的な進め方について説明しました。
その後で、今回は本校の教員3名が、自分がこれまで生きてきた中で大切にしてきたことを、主として仕事の面から語りました。
具体的には、なぜ海城の教職を志したのか、教員としての生きがい、教員をしていて嬉しかったこと、悲しかったこと、今後どういうことを目指していくのかなどについて、それぞれの教員が熱を込めながら話をしました。
ふだん教員からそのような話を聞く機会はあまりないこともあって、生徒たちは各教員の人生の話に真剣に耳を傾けていました。
次回は新聞記者の佐々木央さんをお迎えしてお話をうかがう予定です。