修学旅行の事後学習として、中学3年生で行っている「コミュニケーション授業」。今回は2クラスを担当していただいている、吉田小夏さんの2回目の授業を紹介します。
今回は、まずウォーミングアップとして2人組でストレッチを行った後、「ブラインドカー」という活動を行いました。
まず2人組になって、それぞれ「運転手」と「車」の役割を担います。「車」の人は目をつぶって真っすぐ歩きます。「運転手」はその後ろで、他の「車」や壁にぶつからないように、「車」の人を導いていきます。
その後で、班ごとにお題に合わせた形を体で作る活動を行いました。
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2月10日、生物部は北野の谷戸の落ち葉掃き作業に参加してきました。1月20日の作業で落ち葉ためを作りました。今回は、雑木林の落ち葉を掃いて集め、落ち葉ためにためる作業でした。熊手を使い落ち葉をあつめ、袋などに入れて運びました。斜面での作業で、大変でしたがうまく足場を確保しながら作業をしました。落ち葉掃きをすることで、林床に眠っていた種子が発芽することがあります。明るい林として管理してきたので、カタクリなどのスプリングエフェメラルが咲きほこってくれたら嬉しいです。
この雑木林は、落ち葉を集めて肥料にするための農用林(落葉広葉樹林)として管理しています。生物部では、過去にこの林の常緑樹の伐採や毎木調査などを行ってきました。稲作や畑作には肥料が必要です。その肥料は農用林の落ち葉などから得ていました。その林で落ち葉を得るためには落葉広葉樹の林にする必要があります。農業と林の管理、別物に感じやすいですが、循環型農業をするにはこの両者の関係はとても重要なものです。生徒達もこうした循環型農業を体感し、昔の里地・里山に存在した「循環型社会のしくみ」を学んでほしいです。
集めた落ち葉を袋につめる様子。
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2月10日(日),毎年,理科・地学で行っている中学生の希望者を対象とした野外実習が,千葉県印西市にて行われました。今年度は,「地層と化石」をテーマに,中学1年生の希望者を連れ,地層の観察とその地層に見られる貝化石の採集などを行いました。午前中は,主に露頭の観察と成田層の説明,午後からは化石採集を行いました。約2時間弱ほどかけて採集を行い,立派な化石を手に入れた生徒も多くいました。天候に恵まれ,怪我もなく充実した一日になりました。
普段の教室では,なかなか地学の本当の面白さを伝えることは難しく,今回,実際に地層や化石を前にして,約数十万年前の化石を採集し,その感動や面白さ,学術的な意味を肌で感じてくれればと思います。教科書に書かれているのはほんの一部であり,自然の奥深さを垣間見てくれたでしょうか。採集した貝化石は,後日,事後実習を行い,クリーニングや整理をしてもらう予定です。
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化学と数学の融合授業である「化学と数学〜ノーベル化学賞を通して〜」が、放課後講習として今日から開始されました。これは、一昨年の夏の数学リレー講座「Galois生誕200年記念」で扱った「群論」が、諸科学に応用されている現状を鑑み、是非とも「群論」を理科との融合授業で扱いたい、と考えていたところ、化学の平田先生から、「2011年のノーベル化学賞」を発端に話を拡げられそうなので、一緒にやりましょう、と賛同頂き実現したものでございます。
受講者は中2から高1までの有志十数名ゆえ、講義形式ではなく、円座となりインタラクティブに進めることにしました。
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修学旅行の事後学習として、中学3年生で行っている「コミュニケーション授業」。今回は2クラスを担当していただいている、吉田小夏さんの1回目の授業を紹介します。
吉田小夏さんは、劇団「青☆組」を主宰され、演劇活動を行われています。近年では、創作活動に加え、外部劇団への脚本提供、国際交流、そしてワークショップ講師など、多角的な活動を行われています。
吉田小夏さんとアシスタントの方々
はじめにウォーミングアップとして、コミュニケーションゲームを行いました。
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2月2日、本校の目の前の新宿区立戸山小学校で開催された「第12回まちの先生見本市」という環境活動を発表するイベントに出展しました。生物部では、教室を1室お借りして、「おとめ山公園の水生生物」と「北野の谷戸の里山保全活動」についてのブースを作り、発表してきました。おとめ山公園の水生生物では、おとめ山公園の食物網を中心に発表しました。その食物網に該当するモツゴやスジエビ、オニヤンマのヤゴの生体、顕微鏡を用いてプランクトンの展示をしました。北野の谷戸の保全活動では、田んぼと雑木林のつながりについて発表し、雑木林の堆肥中のカブトムシの幼虫の生体を展示しました。子供から大人まで様々な方がブースに来てくださいました。他の環境活動をしている大人や大学生とじっくり話をしたり、子供たちにはわかりやすく話をしたり、コミュニケーションの観点でも良い勉強になったと思います。今回のイベントのゲストコメンテーターとして参加されていたNHK気象キャスターの平井信行さんもブースに来てくださり、顕微鏡でおとめ山の「アカツボワムシ」や「ケンミジンコ」を観察され、生徒達も喜んでいました。今回の発表を通して、生徒達も活動の意義などを再確認でき、様々な方々話をすることで活動のモチベーションも上がったのではないでしょうか。
(生物部顧問)
生物部のブースの様子
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1月20日、生物部で埼玉県所沢市の北野の谷戸の保全活動に参加してきました。今回は、雑木林で2月に行う落ち葉掃きのために、落ち葉溜めを作る作業でした。農業をしている方の指導の下、トトロのふるさと基金の方々と協力して、雑木林で伐採したシラカシや谷戸の竹林から竹を切りだして落ち葉溜めを作りました。
落ち葉溜めを作る作業の後は、先月、国の有形登録文化財に指定されたトトロのふるさと基金の「クロスケの家」で北野の谷戸周辺で養蚕を続けている方の講演を聞きました。講演の前には、「繭玉飾り」を作るイベントが開催されており、余った繭玉(お団子)を竹に刺し、たき火の炭であぶっていただきました。講演では、養蚕の方法や「繭玉作り」などの養蚕と地域の文化に関する内容を聞きました。印象に残ったのは「養蚕やそれに関する文化的行事に必要なものはほとんど地元の物を使っていた」ことです。繭玉作りの土台となる木は地元のシラカシを使ったものですし、養蚕で使う桑の葉も地域のものです。こうした地産地消を通した養蚕と文化の関係を学ぶことができました。また、その農家の方がいまでも養蚕を続けていられるのは、「機械化して、大量生産するのではなく、手作業でも地域に根付いて養蚕を続けていたから」ということのようです。環境問題の解決には「持続可能な社会の構築」が必要と言われています。今回、生徒達もそのヒントとなることを学ぶことができたのではないでしょうか。まだまだ、里山から学ぶべきことは多々ありそうです。
(生物部顧問)
落ち葉溜めを作る様子。
養蚕の講演でカイコの繭を見せてもらう様子。
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