競技かるた部活動報告〜その10〜
さる6月2日(日)、海城高校かるた部は暁星高校で行われた高校選手権東京代表予選大会に出場しました。
高校選手権予選では、まず午前中に、各校一試合につき5人が個人戦四試合を戦い、勝ち点の合計で上位12校を選出し、午後はその12校から五対五の団体戦によってベスト4を選出します。
海城高校かるた部員は、昨年以上に数多くの大会に出場し、他校や地域のかるた会との練習も積極的に行うなど、代替わりをして部長となった森脇(5-8)を中心に、日々努力を重ね、益々の自己研鑽に努めてきました。
その甲斐あって、午前中の戦績は、勝ち点17(最高20)、予選4位通過という、午後からの展開に大いに期待の持てるものとなりました。
午後の団体戦第一戦は、昨年度まで4年連続高校選手権東京代表校に選ばれており、予選を1位で通過してきた都立駒場高校との決戦を迎えました。
相手にとって不足なし、この日のために団体戦の練習も積んできた海城は、誰もが駒場圧倒的有利と見る戦況の中、主将を務めた瀬川(5-2)、副将の森脇が二勝をあげ、下馬評を覆しました。
団体戦は三勝をあげたほうが勝ちとなるため、駒場戦の行方は唯一の高3であり、元部長である小泉(6-2)に託されましたが、小泉は駒場の副将を相手に一歩も引かず、最後は運命戦(互いに持ち札が残り一枚となった状態)となった末、惜しくも敗退となりました。
続いて、午後の第二戦は予選6位通過の十文字高校を相手どり、ここで勝たなければ代表決定戦には進めません。十文字高校は、昨年度東京都4位で代表決定戦進出という成績を残しており、決して侮ってかかれる相手ではありませんでした。しかし、海城は駒場戦での疲れをはね除け、4―1での快勝という結果で、堂々と6月15日(土)に行われる代表決定戦に駒を進めました。
代表決定戦は、晴海総合高校にて今回ベスト4に選出された駒場高校、暁星高校、巣鴨高校、海城高校での総当たり戦で行われ、上位2校が滋賀県近江神宮で行われる「かるた甲子園」こと高校選手権に出場します。
五年連続全国優勝を果たしている暁星高校を擁する東京都は競技かるたの激戦区であり、厳しい戦いになりますが、海城かるた部が東京かるた界のエポックメイキングな存在となることを期待の上、どうぞあたたかいご声援を宜しくお願いいたします。