全校生徒による災害訓練実施
6月15日(土)の4時間目終了直前、全校生徒を対象に、震度7の非常に強い地震が起こったという想定で、災害訓練を実施しました。
なお、昨年に引き続き実施日については、事前に生徒には全く知らせないという形式で行いましたが、特に今回は、教職員に対しても事前の告知は行わないで、訓練の実施に初めて踏み切りました。
具体的な実施状況について
1,4時間目授業終了直前の1分前、緊急放送で、災害訓練の開始を連絡。今回想定した災害の規模と状況を全校生徒に説明して、「災害時の基本行動マニュアル」に沿って行動するように指示する。
(災害訓練スタート)
2,緊急放送終了後、緊急地震速報を流す。地震発生のカウントダウン。大地震発生。
3,1分後、第1回目の緊急放送。
余震対応への注意と校舎の状況や避難経路の安全確認をするまで、その場に待機すること。各自の安全を確保し、周りの生徒の状況を確認することを指示する。
4,本部室にいた教員で、手分けして各号館校舎とグランドへの避難路の状況の確認を行う。各号館と避難路の安全を確認する。
第2回目の緊急放送を行う。現時点での避難路の安全が確認されたことを告げ、グランドへの避難開始を指示。
1号館、3号館の生徒は、ひとまず前庭に避難・点呼を行う。
5,避難開始1分後、8階建ての2号館の校舎について、新たな情報が入ったとして、3回目の緊急放送を行う。その内容は、保健室側の階段が2階途中から壊れているため、3階からは、もう一つの階段しか使用できないという新たな想定を加える。
さらに、30秒後、新たに4号館のカフェテリア側の階段が崩落している情報を確認。すぐに、4号館については、2階からピロティー側の階段しか使用できないという緊急連絡を行う。2号館と4号館にいる全生徒が、一方の階段だけしか使用できない中での混雑状況を経験してもらい、押し合って転ぶなどの2次被害を起こさせない避難行動を考えてもらうための想定を加えた。
6,グランドに避難してきたクラスから点呼を開始する。グランドへの避難路が空いてきたところで、前庭に待機していた生徒をグランドへの誘導開始。養護教員が中心となって、第1次救護スペースを確保。担架、AED、救急用具の設置を完了する。
7,全クラス生徒の点呼と安全を、緊急災害対策本部が確認
グランド避難開始の緊急放送から全校生徒の点呼確認までの時間:14分51秒
(昨年度の訓練より約2分間短縮)
なお、今回の災害訓練の細かい内容については、昨年に引き続き生徒や教職員から詳しくアンケートを取り、その分析に基づいて、今後の災害時の避難行動に生かしていきたいと考えています。
(海城学園 災害対策委員会)