学園ノート アーカイブ

 理科 地学部 天文班で行っている研究が南極・昭和基地へ

 先日,国立極地研究所より,地学部天文班が応募した「第10回中高生南極北極科学コンテスト−中学生・高校生の提案を南極・北極へ−」で南極科学賞を受賞したという嬉しいお電話が入りました.これにより,本校の屋上でSQMという観測機器を使って行われている夜空の明るさや光害に関する研究が,来年,その観測地点を南極・昭和基地へと広げることになりました.
 天文班では,1年ほど前から,愛知県立一宮高校が核になり行っている夜空の明るさ全国調査に参加し,日本全国の1つの観測点として調査をスタートしました.光害は,人間活動に必要な照明環境において,過剰だったり不要だったりする光が周囲に及ぼす影響を指しており,動植物などの生物への影響や,交通機関・住環境など人間生活への影響が懸念されています.例えば,夜空が明るくなり,星空が見えないこともその影響の一つです.本校は,地球規模で見ても人間活動の影響が最も大きい場所に位置しており,残念ながら地学部で星空を観測するには不向きですが,それを逆手にとれば光害の実態を調べるのに有効な場所ということになります.さらに,それと対照的な場所が,今回,観測を行うことになった南極・昭和基地で,最も人間活動の影響が少ない場所と考えられます.この両極端な場所を同時に観測することにより,光害というものを研究しようというのが今回の提案でした.
 11月末に出発する第55次日本南極地域観測隊にSQMを預け,未知の領域での観測を行える予定になっていて,ここ最近は,岐阜まで日帰りで研究発表に出かけたり,国立極地研究所を訪れて打合せをしたりしています.準備に追われながらも,面白いという好奇心からとても楽しみです.また,日本と南極というダイナミックな地球を実感できる観測に,地学(地球惑星科学)分野の醍醐味が詰まった贅沢な観測となりそうです.とても幸運なことですが,積極的に外部に出かけ,情報を発信・収集し,地道な観測を継続させてきたこともそれを手伝っていると思います.科学的にという面だけではなく,精神的にも得るものの多き学びの場となることを期待しています.

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新宿の夜空を観測している本校屋上に設置したSQM.背景に都心のビル群が立ち並びます.

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10月29日,11月7日と国立極地研究所にて,55次隊の方々と打ち合わせをしました.


*関連ページ
国立極地研究所 第10回中高生南極北極科学コンテスト:http://www.nipr.ac.jp/juniorcontest/
国立極地研究所 新着情報:http://www.nipr.ac.jp/info/notice/20131016contest.html
JST科学部活動振興プログラムHP新着情報:http://www.jst.go.jp/cpse/kagakubu/bknm.html

 中学3年 コミュニケーション授業2

 中学3年生で修学旅行の振り返りとして行っている「コミュニケーション授業」。今回は多田淳之介さんに担当していただいているクラスの、1回目後半の授業の様子をお伝えします。


 後半では、まず前半に引き続きコミュニケーションゲームを行いました。


 部屋の中を他の人とぶつからないようにスペースが均等になるように歩き回り、多田さんの指示に合わせて歩みを止めたり、また歩き出したり、ジャンプしたり、手をたたいたりします。途中で、指示とは違う行動をとるようにルールが変わります(「ゴー」と言われたら止まり、「ストップ」と言われたら歩きはじめる)。


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 中学3年 コミュニケーション授業1

 今年度で3回目となります中学3年生の「コミュニケーション授業」。今年も芸術家の方をお招きし、修学旅行の事後学習として各クラス100分×3回の授業を行います。授業の中で修学旅行を振り返りながら、最終的に班ごとに演劇の作品を創り発表会を行う予定です。
 
 
 今回は多田淳之介さんに担当していただいたクラスの1回目の授業の様子をお伝えします。多田さんは劇団「東京デスロック」を主宰され、2010年4月より、富士見市民文化会館「キラリふじみ」の芸術監督を務めておられます。


多田淳之介さんとアシスタントの方々。


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 理科 地学部 愛知県立一宮高等学校「夜空の明るさに関する課題研究発表会」に参加

 11月3日(日),地学部の天文班4名は,岐阜県安八郡にあるハートピア安八で行われた,愛知県立一宮高等学校主催の平成25年度SSH科学技術人材重点枠「夜空の明るさに関する課題研究発表会」に参加しました。毎回思いますが,一宮高校はこういう発表会の運営を生徒がやっており,いつも感心させられます.
 昨年度から一宮高校などを中心とした「全国夜空の明るさ観測ネットワーク」に参加しており,本校のある新宿区で観測してきた夜空の明るさのこれまでの結果を発表しました.内容は,日本でも有数の都市である新宿区の夜空の明るさがどれくらいか,また,新宿区の夜空の明るさと新宿御苑で観測されているエアロゾルの観測データを比較した研究結果でした.半日の研究発表会でしたが,有益なアドバイスを他校の先生方や生徒から得ることができ参考になりました.今後もネットワークの皆さんと交流しながら,互い協力して研究を進めていきたいと思います.

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 エッグドロップ甲子園 3位入賞!

10月27日(日)に行われた エッグドロップ甲子園2013“TODAI EXPERIENCE”で本校高校2年チーム(井上君・恩田君・増田君)が見事3位に入賞しました。
エッグドロップとは、ある一定の高さから落とす生タマゴを紙で制作したプロテクターで保護し、割れないようにする科学実験の1つです。米スタンフォード大学の機械科1年では以前は必修の実験でもあり、全米各地の主な大学で広まっている科学実験なのだそうです。
同甲子園はこの実験を競技性の高い理科実験科学イベントに昇華、開発したものです。卵を割らないという必要条件の下、コスト・制作時間・人気投票の三つの項目で順位を競います。
去年まで同イベントは京都の立命館大学衣笠キャンパスでのみ開催されていましたが、今年からは東日本大会として東京大学柏キャンパスでも開かれました。今回の参加チーム数は33チーム総勢99名、海城からは2チーム6名が参加しました。

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〈落下直後のプロテクターと恩田君〉

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〈見事落下成功〉

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〈受賞後のスナップ〉

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 映画制作同好会、映画甲子園で東京地区優秀賞を受賞!

今年で第8回目となる映画甲子園―全国の高校生を対象とした自主制作映画作品のコンクール―において、本校映画制作同好会が自由部門(予告編甲子園)で東京地区優秀賞を受賞しました。
今年の予告編甲子園は「地獄でなぜ悪い」(園子温監督)をテーマとし、高校生による"それぞれの地獄でなぜ悪い"の予告編を作るというものでした。
受賞作品「喜び狂うは地獄がよろし。」は、現在「新宿バルト9」において「地獄でなぜ悪い」の予告編として上映されています。
またサイト「映画甲子園2013」の下記ページで動画を観ることが出来ます。

  http://www.eigakoushien.com/yokokujouei.php

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(映画制作同好会顧問)

 救命救急講習

10月11日中間考査の最終日、高校保健委員が「救命講習」を受講してきました。今回は、修学旅行前の説明会があったり、すでに受講した生徒が多くいたり、と参加人数が少なく3名でしたが、一緒に受講した教員10名と熱心に講習に参加していました。

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〈反応の確認〉

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〈胸骨圧迫〉

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〈人工呼吸〉

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 中学1年地学 富士山巡検

 台風一過で晴天に恵まれた27日(日)、中学1年生の希望者51名は富士山周辺への巡検を行いました。「巡検」という言葉は一般にはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、実際に現場へ行き、自分の目で事物を見て回るというくらいの意味です。中学1年の地学では2学期に火山について扱っており、例えば、スコリアや火山弾といった火山噴出物や成層火山の地形など、授業で学んだばかりのことを近くで見て、感じることで、学習効果も一層高まったことと思います。特に今回は、先日世界文化遺産に登録されたばかりの富士山が題材でもあったので、生徒の興味・関心の高さがうかがえました。
 願わくは、今回の巡検1回だけではなく、実際に自分の目で見て確かめてみるという姿勢をこれから先も持ち続けてほしいと思います。また、後日巡検の内容をまとめる機会を設けます。そちらも積極的に取り組んでほしいと思います。                       (地学科教員)
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 高1 山の家 3日目

 報告が遅くなりましたが、10月24日の高1山の家3日目の報告です。1日目、2日目と自然を学び、自然を楽しむ活動をしてきたので、3日目は、その自然に感謝し、「自然をきれいにする」ということで、富士山麓の青木が原樹海などでクラスごとにゴミ拾いを行いました。
 青木が原樹海周辺は、観光地ということもあり、道路沿いにはポイ捨てされた空き缶などが多数落ちていました。今回のゴミ拾いに協力してくださったNPO法人富士山エコネットの方によると、「世界文化遺産に登録され、観光客が増えたことで、捨てられるゴミの増えている」とのことでした。世界遺産に登録されることは嬉しいことですが、その一方で負の側面があることを実感させられました。
  ゴミ拾いが始まる前は面倒くさがる生徒もいましたが、いざゴミ拾いが始まると熱心にゴミ拾いをしていました。「ゴミ拾い」と聞くと一人では中々では取組みにくいものですが、皆でやると意外と楽しいものです。こうした体験を通して、皆で集まってボランティア活動をすることの楽しさや充実さを感じ、他の場所でゴミ拾いに参加してみたり、その他のボランティア活動にも積極的に参加してくれると嬉しいです。

青木が原樹海でゴミ拾い。

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 AIU高校生国際交流プログラム

この夏、本校の高校二年生、島貫凌君が「AIU高校生国際交流プログラム」に参加しました。このプログラムは、日本側20名(男女各10名)とアメリカ側20名(男女各20名)の高校生が日本で合宿し、お互いに意見を交わし合いながら交流を深めようというものです。質的にもとても高いもので、毎年参加希望者は定員の何倍にもなります。島貫君は、エッセイ、面接(日本語・英語)、グルーブ活動などの1次選考、2次選考を突破し、みごと日本代表となりました。
 この活動を多くの方々に知っていただこうと思い、島貫君に体験談を書いてもらいました。彼に続く生徒が多く出ることを願っています。


僕はこの夏、「AIU高校生国際交流プログラム」というものに参加してきました。
このプログラムは、夏休みを利用して米国人の同年代の生徒と約2週間、一緒に生活し互いの文化、考え方などを共有し、日米の新たな架け橋になろうという、通称「高校生外交官(High School Diplomats)」プログラムです。参加費が無料でAIU保険会社・フリーマン財団からの奨学金ですべて賄われていることも大きな特徴です。

きっかけは先輩からの薦めでした。大学に行った先輩から「友人にこんなプログラムに参加した人がいるんだけど、俺も高校生のうちにやってみたかったな」とのことで連絡を受け、中学でのアメリカ研修以後、国際交流に興味のあった僕は参加を希望、応募してみたところ無事に参加が決定しました。

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