学園ノート アーカイブ

 夏期講習 国語リレー講座 第2回

 国語科の教員がそれぞれ関心のあるテーマについてリレー方式で講義していく「国語リレー講座」。第二回は上野愛理教諭が担当しました。


2014026131%2043.jpg


 タイトルは「平安時代のラノベ(!?)を読もう」。『源氏物語』をはじめとする古典作品を当時のエンターテインメントと捉え、具体的には『堤中納言物語』の一編「虫めづる姫君」を取り上げながら、古典作品の魅力、古典作品の面白さについて、様々な観点から解説しました。


201408261406%2049.jpg


 講義を終えた生徒たちの感想を引用します。


「いままで思っていたよりも古文が身近に感じられました。古文にいろいろな解釈があることがよくわかりおもしろかったです。これからは古文のおもしろさを知るためにも助動詞などをもっと勉強しようと思いました」


「古文というのはお固くてしきいの高いものというイメージがあったが、中身は実はクスッと笑えたりする要素があるとしって驚いた」


20140826140605.jpg

 
 次回は村上慎一教諭が担当します。


 English Camp 2014

Kaijo English Camp for Junior 3 and Senior 1 students was held in Nagano last week.
As other teachers mentioned in the previous articles, the students taking part in this camp are required to speak English all the time. There were no native teachers on the bus, but we basically spoke in English on the way to Sugadaira, our destination.

続きを読む "English Camp 2014" »

 夏期講習 国語リレー講座 第1回

 国語科の教員がそれぞれ関心のあるテーマについてリレー方式で講義していく「国語リレー講座」。今年度は夏期集中講座として行っており、中学二年生から高校二年生の生徒が参加しています。


 第一回目の担当は横塚彩佳教諭。


2014082503.jpg


 題目は「死なずに死ぬ方法―大岡昇平『野火』を中心に―」。大岡昇平『野火』を読み進めながら、小説に書かれる「死」について考えていきました。


201408251.jpg


 講義を受けた生徒たちの感想を引用します。


「近代の小説でたびたび人の死という題材が扱われているのは、先人たちがいくら死について考えても死とはどういう物なのか、死後の世界はあるのかということの結論が出ず、また、これから先もでないであろう難題だからだ。自分も死んだらどうなるかとか、時々考えるが、結論は出ないから考えるのをやめてしまう。でも、そこを突きつめて考えて書かれた死を扱った小説からは、死についてのそれぞれの考えが読みとることができ、とても興味深いと思った」


「難しい文章を読んでそれを他の文章と関連付けて読み解いていくことは、複雑でなんか大学の授業ってこんな感じなのかなあと感じさせとてもおもしろかったです」


201408252.jpg


 次回は上野愛理教諭が担当します。


 理科 地学 福井巡検旅行(3日目)

 8月21日から23日にかけて、中1〜高2の有志23人が参加し福井県、岐阜県の巡検旅行を行いました。
 最終日の午前中は九頭竜湖の南にある面谷鉱山での鉱物採集、午後は岐阜県郡上八幡での湧水散策です。
 前日の大雨もあり、道が荒れているなか、なんとか面谷鉱山跡に到着しました。面谷鉱山は江戸時代に良質な銅の取れる鉱山として稼行されていました。藩営・官営と民営を繰り返しており、明治期以降の三菱が経営していた時代には、最盛期2000人以上が当地に住んでいたということです。この産地では蛍石や銅の二次鉱物が採集できます。生徒たちは暑い中、夢中に採集をしました。ほぼ全員が主な鉱物は採集できたようです。
%CC%B4%A4%CE%B2%CD%A4%B1%B6%B6%A3%B2.jpg
面谷鉱山に向かう途中でわたった箱ケ瀬橋。瀬戸大橋のプロトタイプとしてつくられた橋で、通称「夢の架け橋」とも呼ばれている


%B9%DB%BB%B3%B9%D6%B5%C1.jpg
鉱山を案内してくださった地元の文化財保護審議会長さんのお話を聞く


%CC%CC%C3%AB%B9%DB%CA%AA%BA%CE%BD%B8.jpg
鉱物採集の様子。この「ズリ」からさらに上流に少し歩くと精錬所跡が見える。今回は時間の都合上精錬所跡などを見ることができなかったが、機会があればぜひまた行ってみたい


 午後は岐阜県に移動して郡上八幡に行きました。ここの「宗祇水」を筆頭に湧水が散在しており、郡上八幡城下で湧水とともに発展した情緒ある町並みの中を散策しました。前日の越前大野との共通点・相違点を比較しながら、水を利用した生活や親水空間、地域研究の重要性を学びました。
%BD%A1%B5%C0%BF%E5.jpg
500年以上湧水がわき続けている郡上八幡のシンボル「宗祇水」。環境省選定の名水百選の第1号に指定された


%B5%C8%C5%C4%C0%EE%A3%B2.jpg
長良川の支流、吉田川。夏には鮎釣りや地元の子どもたちの水遊びの場となる


 今回の巡検では、福井県観光振興課の方に多大なご支援をいただき、また、多くの方からご講義、ご協力いただくことができましたおかげで、充実した3日間とすることができました。参加した生徒には、ぜひ、このような方々への感謝の気持ちを忘れずに、今回の経験を今後に生かしていってほしいと願います。

 理科 地学 福井巡検旅行(2日目)

 8月21日から23日にかけて、中1〜高2の有志23人が参加し福井県、岐阜県の巡検旅行を行いました。
 二日目の午前中は福井県大野市内の宿からバスで1時間ほどの所にある産地で化石採集を行いました。この産地には白亜紀前期の石徹白(いとしろ)亜層群伊月層という地層が露出しており、海水と真水が混じった汽水域に生息する生き物の化石が豊富に産出します。シジミなどの二枚貝、カワニナ、植物片など、全員合わせて100個以上の化石が採集でき、大満足の結果となったのではないでしょうか。中には魚の鱗と思われる化石を採った生徒もいました。
%B0%CB%B7%EE%A5%B7%A5%A7%A5%C3%A5%C9%A4%C7%A4%CE%BA%CE%BD%B8.jpg
化石採集の様子


%B0%CB%B7%EE%C6%F3%CB%E7%B3%AD.jpg
採取した二枚貝の化石


 午後は大野市の「本願清水イトヨの里」での講義と大野市内での湧水観察です。大野市は大野盆地に発展した豊富な湧水をたたえる城下町であり、水と共生する生活様式など特有の湧水文化を育んできました。「イトヨ」は縄張り防衛行動や生殖行動など、特徴的な行動習性がよく知られ、高校生物でも取り上げられるトゲウオ科の魚です。冷水生の魚で、夏季でも水温十数度を超えない環境が必須です。大野市では湧水のおかげで、イトヨが生息できる環境となっており、大野市のイトヨはイトヨ属の世界分布の南限でもあることから、学術上大変貴重なものとなっています。昭和40年代以降、大野市でも、イトヨが生息する水質等の湧水環境が保全できない状態が続いたそうですが、科学的な根拠に基づいた地域合意の形成、住民協働によって、それが復活してきているのが現在の状況だということです。湧水とイトヨに関する講義を受けた後、イトヨを実際に観察しました。

%A5%A4%A5%C8%A5%E8%A4%CE%CE%A4%B9%D6%B5%C1.jpg
本願清水イトヨの里で館長、副館長から講義をしていただく


%A5%A4%A5%C8%A5%E8%BF%E5%C1%E5%A3%B2.jpg
イトヨの里では地下のガラス窓からイトヨを実際に観察することができる


%A5%A4%A5%C8%A5%E8%C1%E3%BA%EE%A4%EA.jpg
イトヨには、海にすみ産卵時に川を上る遡河型と、一生を淡水で過ごす淡水型がおり、大野のイトヨは後者である。比較的短期間に多様化したイトヨは生物多様性研究のモデル生物であり、全ゲノムが解読されている


%A5%A4%A5%C8%A5%E8%A4%CE%CE%A4%A4%CE%B3%B0.jpg
イトヨの里の外には「本願清水」がある。碁盤の目状の城下町に張り巡らされた上水道の本源が、この本願清水だったとのこと。国の天然記念物に指定されている


 イトヨの里を出た後は、徒歩で大野市内の各所にある湧水地点を巡りました。心配された天気もなんとかもち、地域の生活に密着した水文化を垣間見ることができました。
%A4%AA%C0%B6%BF%E5.jpg
かつては城主の御用水として使われていた「御清水」。環境省選定の名水百選に選ばれている

 理科 地学 福井巡検旅行(1日目)

 8月21日から23日にかけて、中1〜高2の有志23人が参加し福井県、岐阜県の巡検旅行を行いました。
 一日目は福井県の恐竜博物館の見学と今年の7月19日にオープンしたばかりの野外恐竜博物館での化石採集体験をしました。これまでに国内で発見された恐竜化石は、その約80%が福井県勝山市にある手取層群(白亜紀前期)の地層から発掘されたものであり、また、福井ではフクイラプトル・フクイサウルス・フクイティタンという新種の恐竜化石も見つかっています。恐竜の卵殻、幼体の骨、足跡化石なども発見され、恐竜のくらしぶりが次第に明らかになるなど、日本の恐竜研究のまさに最前線といえる場所です。館内の常設展は40体以上の恐竜全身骨格、福井県で見つかった恐竜化石をはじめ、千数百点の標本、大型復元ジオラマなど、とても見ごたえのある見学でした。特に、ほとんどすべて実物の骨化石を使用しているカマラサウルスの全身骨格は、さすがに迫力がありました。
%CC%EE%B3%B0%B6%B2%CE%B5%C7%EE%CA%AA%B4%DB%B8%AB%B3%D8.jpg
福井県立恐竜博物館見学の様子


 常設展を見た後、博物館から出るバスで15分ほどの野外恐竜博物館へ向かいました。野外恐竜博物館のすぐそばの崖では今まさに重機を使った発掘調査が進められており、直近の調査で発見された巨大な恐竜の足跡化石や、発掘調査の様子についての展示を見ることができました。また、化石発掘を行っている現場の石から、ハンマーを用いて実際に化石を探す発掘体験を行いました。30分程度と短い時間ですが、植物化石などを採取することができ、一人1つまで持ち帰ることができます。中には、立派な貝化石や魚の鱗を採った生徒もいました。こうした化石は研究上貴重な試料なので博物館に寄贈するという形になります。1年後には、寄贈した生徒の名前が福井県立博物館に記されるかもしれないということで、楽しみですね。
%CC%EE%B3%B0%B6%B2%CE%B5%C7%EE%CA%AA%B4%DB%C2%AD%C0%D7%B2%BD%C0%D0.jpg
野外恐竜博物館で恐竜の足跡化石を見る


%CC%EE%B3%B0%B6%B2%CE%B5%C7%EE%CA%AA%B4%DB%C3%CF%C1%D8.jpg
今まさに第四次調査が行われている勝山市北谷の地層を見学する


%CC%EE%B3%B0%B6%B2%CE%B5%C7%EE%CA%AA%B4%DB%BD%B8%B9%E7.jpg
地層の前で集合写真


%CC%EE%B3%B0%B6%B2%CE%B5%C7%EE%CA%AA%B4%DB%C8%AF%B7%A1%C2%CE%B8%B3.jpg
野外恐竜博物館の化石発掘体験の様子


 野外博物館から再び恐竜博物館へ戻り、研究員の方から特別講義をしていただきました。講義後には、閉館時間まで多くの質問があり、生徒の関心の高さがうかがえました。
%B6%B2%CE%B5%C7%EE%CA%AA%B4%DB%B9%D6%B5%C1.jpg
ご講義の様子

 J2’s English camp final day

Today was the last day of the English Camp.
After breakfast, the students worked on origami. It was their turn to teach the teachers how to make origami. It must have been difficult but they tried very hard to explain it in English.


Spending three days with eleven native English teachers, the students seem to have less inhibition but more motivation towards English, not only learning but actually using it for communication. It was great to see our students enjoying having conversations with their teachers in English without hesitation. They even talked to me in English this morning!


The thing that made the strongest impression was probably the skits. Students showed their creativity and capability so much that they went much further than our expectations. They must have worked so hard to write and memorize their lines, some of which require some very difficult grammar and vocabulary for second graders.


To the students. We are so proud of you! We all hope you learned many things from this camp and keep motivated in class. We can’t wait to see you at school in September!
By Moe Shimizu


%A4%AA%A4%EA%A4%AC%A4%DF%B0%FA%A4%AD.jpg
%A4%AA%A4%EA%A4%AC%A4%DF%A5%A2%A5%C3%A5%D7.jpg
Origami

thank%20you%2C%20teachers.jpg
thanks%20teahers.jpg
Thank you, teachers!

 J2's English camp Day 2

We had a lot of things to do today. After breakfast, Groups 1 to 5 went outside and played sports, while the other five groups studied math and science in the classrooms. In the afternoon, we switched the groups. Groups 1 to 5 stayed inside, and Groups 6 to 10 went outside.


The sports groups enjoyed such relatively unfamiliar sports as rugby, cricket, and netball. Since the students didn’t know much about these sports, they listened very carefully to the teachers explaining the rules. The teachers enjoyed it, too.


The study groups learned the English terms used in math and science. Kaijo students are very quick at calculation, so they instantly knew the answers to the equations, but didn’t know how to say them in English. In science class, they learned about health. Unfortunately, a few students got sick and had to stay in bed yesterday.
Maybe that is why they seemed serious when they were learning about health. Kaijo students are kind enough to care about their friends. With the help of them, and with the great care of the teachers, the sick students were back to the classrooms in the afternoon.


We had a barbecue lunch today. They concentrated so much on the meat and vegetables they were going to eat that they didn’t see anything but their food. They put their teachers aside, leaving them alone during the bruising food battle. They were hungry enough not to care about their teachers.


After the final preparation for the presentation in the afternoon came their final dinner at this camp. After the dinner, the time came. They had been preparing for it since yesterday. The presentations were all great, but by a twist of fate, Group 10 got first prize. They must have been proud of their work.
We were happy to share this feeling of achievement with our students.
By Takayuki Murayama


%A5%AF%A5%EA%A5%B1%A5%C3%A5%C8.jpg
Cricket


%A5%E9%A5%B0%A5%D3%A1%BC.jpg
Rugby


%A5%CD%A5%C3%A5%C8%A5%DC%A1%BC%A5%EB.jpg
Netball


BBQ.jpg
BBQ

%A5%A2%A5%F3%A5%D1%A5%F3%A5%DE%A5%F3.jpg
Group 10's skit "Happy Birthday Anpanman!"


%C9%BD%BE%B4.jpg
Congratulations, Group 10!

 J2's English camp started today!

The goal of the camp is to improve their English skills in only three days, so they didn't relax on the way to the camp in Sugadaira in Nagano. Even in the bus, they were doing some activities to get ready for the camp.


Arriving here, the 102 split into 10 groups and introduced themselves to the other students of the group. After that,the native English teachers demonstrated a skit "The Giant Turnip" or "Okina Kabu." The students are supposed to make their own skit and perform it on stage on the 2nd day!


Even while they were having dinner, they spoke English because they shared the table with their teachers. After they finished dinner, they went back to work on their skit.


We told them to use English always. At the beginning they were a little confused, but now they are getting used to the situation. We hope they will try hard to express themselves in English tomorrow as well.  By Toshihiro Watanabe


%A5%A4%A5%F3%A5%C8%A5%ED.jpg
Introduction at the main hall


%C2%E7%A4%AD%A4%CA%A5%AB%A5%D6.jpg
Teachers' demonstration on stage


%A5%A8%A5%DE%C0%E8%C0%B8.jpg
In the classroom


%A5%C8%A5%EC%A5%B8%A5%E3%A1%BC.jpg
Group work

 地学部 北浅川巡検

 地学部は7月17日(日)、東京都八王子市の北浅川に化石採集巡検に行きました。ここでは東京の基盤となっているような地層(中生代白亜紀の小仏層群)の上に、およそ300万年前の地層(上総層群)が堆積しており、そのやわらかく新しい地層の中にはメタセコイアなどの植物片がたくさん埋まっています。メタセコイアの球果や琥珀も見つけることができます。さらに、北浅川では2001年にハチオウジゾウも発見されており、長鼻類の足跡化石も見られるなど、興味深い場所でした。われわれの住んでいる町のすぐ近くにもこのような場所があることはうれしいことです。
%CB%CC%C0%F5%C0%EE%BD%B8%B9%E7.jpg


続きを読む "地学部 北浅川巡検" »

海城中学・高等学校 トップページへ 入試情報はこちら

アーカイブ

Loading...