2月13日(土),地学部は,東京都立白鴎高等学校附属中学校で行われた火山学の生徒実験講座に,ご厚意で参加させていただきました.
この講座は,JST「中高生の科学研究実践活動推進プログラム」の一環で企画されたもので,講師としていらっしゃった秋田大学教育文化学部教授の林信太郎先生より,身近な食材を使った火山についてのモデル実験の紹介と実験,および実験に基づく火山についての講義と質疑応答が行われました.身近なものを使った実験で火山学の知識や理解が深まり,午後いっぱいを使ったのにあっという間の面白い講座でした.私は授業で,生徒は文化祭で,それぞれ使えそうなものばかりでした.早速,本を購入したいと思っています.
最後に,生徒も含めての参加をご快諾いただいた白鴎高校の先生と講師の林先生に感謝申し上げます.
地学部は,2月11日(木・祝)に,東京都奥多摩にある日原鍾乳洞と奥多摩駅周辺の氷川層で化石採集を行いました。このあたりは,古生代と中生代の地層でできている東京都でも非常に古い地層(石灰岩)がみられます。日原鍾乳洞は,その古い石灰岩が二酸化炭素を含んだ水(雨や地下水)によって溶かされてできた鍾乳洞です.このような石灰岩は奥多摩地域に点在するため,他にも鍾乳洞もたくさんあります.石灰岩が二酸化炭素を含んだ水によって溶かされる作用は,風化作用(特に化学的風化)と言います.鍾乳洞は,化学的風化の典型的な地形の1つになります.洞内では,天井から落ちる水滴に含まれる炭酸カルシウム(CaCO3)が固まり氷柱のように垂れ下がった鍾乳石が見られたり,天井からポタポタ落ちる水滴からできた石筍が,まさに筍(タケノコ)のように地面から伸びている様子が観察できたりします.これらは,非常に長い年月をかけてゆっくり作られたもので,風化作用が作り出した地中の大空間と造形美が素晴らしかったです.学校で習う学習項目である風化や侵食などの地学的現象を,実際に目の当たりにすることができ,深い学びになったのではないでしょうか.
鍾乳洞内の最も大きな空間での写真。自然の壮大さと悠久の時間を肌で感じました.(以下,拡大可能です)
「金剛杖」と呼ばれる石筍と,上には鍾乳石や鍾乳管.長い時間をかけてゆっくり成長したこれらの鍾乳洞の構造物は,まさに自然の造形美です.何十年?何百年?かかるのだろう?「金剛杖」という名前が付けられており,洞窟各所の名称から自然崇拝として日原鍾乳洞の姿も見えてきます.
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中学1年生から3年生の60名ほどが参加した総合講座。
第7回目のゲストは、横浜市立大学共同研究員・昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員の押田信子さんでした。
押田さんは、戦後長い間、ほとんど人の目にふれず、出版社の地下倉庫に眠っていた「慰問雑誌」に注目しました。戦時中に軍部の肝入りで発行されたこのメディアの誌面内容の体系的な分析に着手。その研究を続けています。また多くの近現代史研究者の共同史料となるように、そのデータベース化を行い、横浜市立大学での公開を実現しました。
「第18回支部対抗選抜バスケットボール大会」の第三支部選抜選手に高校2年の山越大雅選手が選出。また、「新宿区渋谷区選抜交流戦」の新宿選抜候補選手に中学2年の瀬戸章介・山口智大・松島裕真・植田亮都・笠原信太朗選手が選出されました。
両大会とも明日2月11日(木)開催。高校の選抜大会は武蔵野総合体育館、中学の選抜交流戦は渋谷区立上原中学校で行われます。応援よろしくお願いいたします。
詳細は、リニューアルした海城中学高等学校バスケットボール部公式HPをご覧ください。
海城中学高等学校バスケットボール部公式HP
http://www.kaijo-academy.jp/club/basketball-sr/index.html
(バスケ部顧問)
報告が遅くなりましたが、昨年末に開催されたボルネオスタディツアーに本校の生徒、OB、教員の3名で参加してきました。
都内の中高生やボルネオの現地の中学生も一緒に参加しました。泥炭湿地林のクルーズしながらの生き物観察や、環境問題の解決に向けたディスカッション、アブラヤシのプランテーション見学などをしました。講義もディスカッション、コミュニケーションもすべて英語。各自、英語力をフルに活用してスタディツアーに臨みました。
現地で生物の多様性を感じ、そこで起きている問題が、遠く離れた日本に住む自分たちの生活と直結していることを学びました。自然環境の素晴らしさだけでなく、現地の方がとの交流を通して、その暖かさを感じることができました。未知の世界に飛び込み、そこでの体験を通して新たな見方、考え方を得ることができます。今後もこうしたスタディツアーに参加していきたいです。
リバークルーズをしながらの自然観察。テングザルなどを見ることができました。夜は星空とホタルの光の輝きが素晴らしかったです。
中学1年生から3年生の60名ほどが参加した中学総合講座。
第6回目の授業では、いけばな雪舟次期家元の増野光晴さんをお招きしました。
本校の卒業生である増野さんは、大学在学中から本格的に創作活動をはじめ、日本いけばな芸術展やいけばな協会展などへの出品を重ねています。また、2009年には「いけばな男子クラス」を立ち上げ、その活動は、テレビや新聞など多くのメディアでも取り上げられ話題となっており、作家の笹生陽子さんの小説『家元探偵マスノくん―県立桜花高校★ぼっち部』(ポプラ社)のモデルにもなっています。
第15回日本情報オリンピックの予選が12月13日に行われ、本選に進む78名が先日決定しました。本校コンピューター部の永田怜慈君(高1)と宮下敦行君(中3)が見事予選を突破しました。永田君は昨年に続き2年連続の本選出場です。この大会は、与えられた課題に対するアルゴリズムの性能と、それを実装するプログラミングの能力を競い合います。2月13,14日に行われる本選は非常にレベルの高い大会となりますが、優秀者は夏にロシアで開かれる国際大会の日本代表となります。
(参考:情報オリンピック日本委員会HP https://www.ioi-jp.org/)
( コンピューター部顧問)
1月24日(日),東京都庁で第38回東京都高等学校文化祭総合閉会式が行われました.この総合閉会式は,東京都高等学校文化祭において,優れた成績を収めた生徒・学校を表彰するもので,自然科学部門に参加した地学部に所属する廣木颯太朗君(高2)が,高文連会長賞を受賞しました.おめでとう.
また,この閉会式では,芸術活動に励む各部門の連携を深めることも目的で,色々な部門(例えば,書道,美術・工芸,茶道,新聞,写真,軽音楽など)の活動紹介を聴くことができました.本校の文化部からも参加する生徒が増えれば良いなと思っています.
なお,廣木君は,来夏,広島県で開催される全国高等学校総合文化祭自然科学部門(地学)に東京都代表として出場します.
かるたシーズンが続いています。海城かるた部は、昨年末、暮れも押し迫った12/28、暁星高校で行われた育成職域団体戦大会に参加いたしました。育成職員とは、B級以下の選手のみで構成されたチームによる団体戦の大会です。中学生ルーキーを迎え、部員も増えた海城かるた部は、B級二段の部員だけで構成された海城Aチーム、高2二段相川を主将とし、それ以下の選手で構成されたBチームの、初の2チーム参加となりました。
結果は、海城AチームがなんとC級優勝、海城BチームがD級5位です。Aチームは全ての試合を4-1で勝ち、全国大会常連校の駒場Aにも4-1で勝つなど、相当な強さを見せました。中でも、鈴木(虎)と鹿野(ともに高1)は全勝賞を獲得しました。Bチームも、前回の記事でもお伝えした、期待のルーキー中3吉田がE級ながらC級選手に勝つという大金星をあげ、また、高2山田や相川の健闘もあり、非常に充実した試合内容となりました。
次に、新年最初の大会は、1/9、10の新春大会です。まず、初心者の級であるE級では、中3吉田がさっそくの4位入賞を果たしました。そして有段者の級のほうは、目覚ましい活躍ぶりを見せました。
鹿野がベスト16、平山がベスト8(4位)、渡邉慶太が3位、板垣が優勝です(全員高1B級)。これで板垣は卒業生の瀬川についで海城かるた部歴代二人目のA級選手になりました。
新年早々の快進撃が続いていますが、かるたシーズンはまだ始まったばかり、しばらくは毎週末大会が続きますので、さらなる飛躍を期待したいと思います。