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 中学総合講座「社会的な問題関心を拓くステップ ―生きること・働くこと・考えること― 」 第6回

 中学1年生から3年生の60名ほどが参加した中学総合講座。


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 第6回目の授業では、いけばな雪舟次期家元の増野光晴さんをお招きしました。


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 本校の卒業生である増野さんは、大学在学中から本格的に創作活動をはじめ、日本いけばな芸術展やいけばな協会展などへの出品を重ねています。また、2009年には「いけばな男子クラス」を立ち上げ、その活動は、テレビや新聞など多くのメディアでも取り上げられ話題となっており、作家の笹生陽子さんの小説『家元探偵マスノくん―県立桜花高校★ぼっち部』(ポプラ社)のモデルにもなっています。

 増野さんは本校の生徒たちにはあまり馴染みのない、生け花について、実演も交えながら説明してくれました。生け花は植物をあくまで一つの素材として捉えるフラワーデザインとは異なり、植物の持っている力をどのように活かすかが大事だというお話は印象に残りました。また、生け花には型はあるけれど正解がないから面白いというお話は、中学生の生徒たちにとって貴重なものだと感じました。


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生け花が古い趣味になるのではなく、自由に楽しめる敷居の高くないものになって欲しいとの想いに、生徒は真剣に耳を傾けました。


 授業を受けた生徒の感想を引用します。


「いけばなイコール女性というイメージであったため、今回の講座で自分の価値観がくつがえされた。実際に、目の前で生けて頂いた作品からは「自由」と「植物への愛」が感じられた」


「正解が無いから面白いという考え方を聞いてなるほどと思った。型はあるが正解はないので、自由に生けていけるのだなと思いました」


「今回一番印象に残ったのは、「いけばなは本当の正解がない。だから面白い」ということでした。この言葉を聞いた瞬間、僕はピンときました。なぜなら、前のゲストであるさをり織り工房の城達也氏も、実はまったく同じ事を言っていたからです。やはり、さをり織りにせよ、いけばなにせよ、芸術作品に関しては、自分の持っている理性や既成概念を捨てて、空っぽになった作品に向き合う必要がある、と深く納得しました」


 最後になりましたが、お忙しいところ学校でお話くださった増野さんに厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。


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(この時間に即興で生けた増野さんの創作生け花)

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