中学総合講座「社会的な問題関心を拓くステップ ―生きること・働くこと・考えること― 」 第3回
中学1年生から3年生の60名ほどが参加している中学総合講座。
3回目の今回はマジシャンの日向大祐さんをお招きしました。日向さんは本校の卒業生でもあります。
はじめに、日向さんは生徒たちの前でいつかマジックを披露してくれました。
突然はじまったマジックショーに生徒たちは大盛り上がり。
その後、自分がマジシャンになるまでの経緯、マジシャンとはどのような仕事なのかを、具体的なエピソードを交えながら語ってくれました。
個人的には、「マジックをする際には、ただテクニックがすごいだけでは、お客さんにすぐに飽きられてしまう。それではただの自己満足にすぎない。自分の技術を磨く事は前提だけれども、それを使ってお客さんに何を提供するかということが大事。お客さんとコミュニケーションをとりながら、エンターテインメントとしてマジックを提供しなくてはいけない」というお話が、様々な職業に通じる話であると感じ(例えば教員に置き換えるならば、専門の知識を有しているのは前提であって、それをいかに子供たちに伝えるのかということが重要だということでしょうか)、大変印象に残りました。
日向さんは最後に「一番大事なのは、自分にとっての強みをみつけることです。自分を客観視して、何が足りなくて、何が大事なのか、自分自身をどう磨いていくのかを考えてください」と語ってくれました。
授業を受けた生徒の感想を引用します。
「自分を客観視しなければならない。これは自分も見習わければならないと思う。自己満足ではなく、人の役に立たなければ意味がないと思った」
「日向さんがマジックをお客さんと一緒につくるように、人と協力してすばらしいものをつくることの大切さを知った」
「どんな仕事でも、人を喜ばせることが根底にあるのだという言葉は心に響いた。」
最後になりましたが、お忙しいところ学校でお話くださった日向さんに厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
4回目の次回は、さおり織りの教室を主宰されている城達也さんをお迎えしてお話をうかがう予定です。