理科 地学部 講演会「秋の夜長にダークスカイ・トーク(第2夜・テーマ:闇)」に参加
10月18日(日),地学部では,先日も参加した国際ダークスカイ協会東京支部主催の一般講演会「秋の夜長にダークスカイ・トーク」に参加しました.地学部で観測・研究している「夜空の明るさ研究」に関する講演会で第2夜のテーマは「闇」.光害の研究に,直接,関係するというよりも,蛍や闇歩きといったものから,現代人の生活と光害とを結ぶような視点が得られたのではないでしょうか.
講演内容は,動物写真家の小原玲さんの「蛍と日本の暗闇」と,体験作家で闇歩きガイドでもある中野純さんの「闇遊びの国、日本」でした.小原さんの話では,とても美しい蛍の写真を見せていただき,第1夜の星空に続きとても感動をしました.同時に,蛍が減ったのではなく共存する人間が減った,無用な街灯に蛍が高く飛ばなくなった,そして感動する自然が壊れ,それを体験する子どもが減っているなどのお話がありました.また,中野さんからは,闇の中で遊びや祭りなどを行う日本人独特の伝統文化を紹介いただき,その闇は海外とは違う温暖湿潤な気候や風土が関係していること,そしてそれが繊細な日本文化を生んだのではないかというお話でした.
いずれも自然と人間の関係,そして文化についても考えさせられる内容でしたが,我々の光害に関する研究でも.このような背景を持ちながらサイエンスをしてくれると素敵だなと思いました.最後の第3夜も楽しみにしています.
講演会の詳細は,以下のHPにございます.
http://idatokyo.org/talk2015/annai.html