理科 地学部 2014年度 日本水文科学会学術大会に参加
10月5日,地学部の生徒が広島大学で開催された2014年度日本水文科学会学術大会に参加し,大会中に行われた特別企画「身近な『水環境』と『水文科学』」で研究発表を行いました.発表内容は以下の通りです.毎年,参加してきていますが,少しずつ研究内容が発展しており,研究を継続・発展させていく1つの節目になっています.それを支えてくれているのは,この場でお会いする水文学の諸先生方からのアドバイスや議論,他校の生徒との交流などで,学内では得られない刺激が生徒を伸ばしていると言えます.また,公開シンポジウムや公開特別講演では,国際貢献や水危機問題などの世界的な水問題に触れることができ,大切な問題意識もいただきました.来年は30周年の記念大会です.来年も参加できるように頑張ってほしいと思います.
*研究発表の著者,タイトル
◎清水彬光,片山健太郎,法兼佑泰,越田勇気,中村太亮
「新宿区おとめ山公園周辺における降水量と地下水位変動の関係」
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午前中は公開シンポジウム「海外学術研究および国際貢献における水文科学の役割」を聴きました.
水文科学で著名な新藤 静夫先生(千葉大学名誉教授)の公開特別講演「水危機問題における水文科学者の役割(若手へのメッセージ)」も聴くことができました.
会場は盛況.学会員の先生方から多くのご意見・ご助言をいただきました.ありがとうございます.
*生徒感想
・今回は研究で壁に当たっている段階での発表という,今まで経験のない状態での場であった.そのため,特に専門家が集まるこの学会で鋭い意見をぶつけられることを緊張半分,知的好奇心半分で心待ちにしていた.その予感が的中したのか,問題解決の糸口になりそうな意見をいただき,いい意味で期待を裏切られることとなった.専門家とのディスカッションで研究の展望が広がったような,(学術的にも)非常に楽しい大会となった.
・今回初めての学会に参加しどのような雰囲気で行われるのか学ぶことが出来た.また地学部の活動において「水文学を科学的側面だけでなく社会的側面においてどのように活かしていけるか」をテーマにただ研究するだけでなく地域に根差した活動を行っていきたい.