夏期講習 国語リレー講座 第1回
国語科の教員がそれぞれ関心のあるテーマについてリレー方式で講義していく「国語リレー講座」。今年度は夏期集中講座として行っており、中学二年生から高校二年生の生徒が参加しています。
第一回目の担当は横塚彩佳教諭。
題目は「死なずに死ぬ方法―大岡昇平『野火』を中心に―」。大岡昇平『野火』を読み進めながら、小説に書かれる「死」について考えていきました。
講義を受けた生徒たちの感想を引用します。
「近代の小説でたびたび人の死という題材が扱われているのは、先人たちがいくら死について考えても死とはどういう物なのか、死後の世界はあるのかということの結論が出ず、また、これから先もでないであろう難題だからだ。自分も死んだらどうなるかとか、時々考えるが、結論は出ないから考えるのをやめてしまう。でも、そこを突きつめて考えて書かれた死を扱った小説からは、死についてのそれぞれの考えが読みとることができ、とても興味深いと思った」
「難しい文章を読んでそれを他の文章と関連付けて読み解いていくことは、複雑でなんか大学の授業ってこんな感じなのかなあと感じさせとてもおもしろかったです」
次回は上野愛理教諭が担当します。