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 講習「ビブリオバトル〜知的な書評ゲームへの誘い〜」第5回

 おすすめの一冊を持ち寄り、本の魅力を紹介し合う書評ゲーム「ビブリオバトル」。本講座は、このビブリオバトルを実際に体験してみたいと考えた3人の大人と11人の高校生が織りなすものである。
第4回ビブリオバトルの結果をここに報告する。

第4回
1、堀井…「老人と海(原書)」(アーネスト・ヘミングウェイ)
2、政次…「ハイスクールD×D」(石踏一栄、みやま零)
3、栗原…「花より男子」(神尾葉子)
4、小木曽…「呼人」(野沢尚)
5、今西…「青の炎」(貴志祐介)
6、高嶋…「アンドロイドは電気羊の夢をみるか?」(フィリップ・K・ディック)

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 前回同様に本の選定にしばり(制約)がかかっていた今週の対戦。今回のしばり(制約)は、「愛」というキーワードに従って本を選んでくるということ。キーワードを各々がどのように解釈してくるのか、そしてその解釈を本の選定にどのように反映させてくるのか、そこが今回の楽しみ所の一つであった。「愛」を語るバトルを制したのは、SF小説の名作、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を持ってきた高嶋であった。「タイトルは知っているけど、読んだことのない本って結構ありますよね?」という問いかけからスタートした彼のプレゼンには、事前の周到な準備の跡が伺えた。オーディエンスを巻き込んでいく力強いプレゼンに評価が集中し、過去最多の9票を獲得することとなった。

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☆第4回チャンプ本紹介
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」…
長く続いた戦争のため、放射能灰に汚染され廃墟と化した地球。生き残ったものの中には異星に安住の地を求めるものも多い。そのため異星での植民計画が重要視されるが、過酷で危険を伴う労働は、もっぱらアンドロイドを用いて行われている。また、多くの生物が絶滅し稀少なため、生物を所有することが一種のステータスとなっている。そんななか、火星で植民奴隷として使われていた8人のアンドロイドが逃亡し、地球に逃げ込むという事件が発生。人工の電気羊しか飼えず、本物の動物を手に入れたいと願っているリックは、多額の懸賞金のため「アンドロイド狩り」の仕事を引き受けるのだが…。

映画『ブレードランナー』の原作として知られている、フィリップ・K・ディック1968年発表の傑作長編。

国語科 本間(純)

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