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 中学1年 安全ワークショップ 第1回

 中学1年生では、講師に「あんぜんファンフェアーズ」のみなさんをお迎えし、4月17日・18日の2日間で、2クラスごとに「安全ワークショップ」を実施しました。「あんぜんファンフェアーズ」は、防犯活動の専門家・演出家・俳優・ワークショップデザイナーの方々が集まったユニットで、「安全のためのワークショップ」の開発、実施をされており、小学生や親子を対象にした体験型の安全教室「あんぜんパワーアップセミナー」で、第4回キッズデザイン賞を受賞されています。


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 「安全ワークショップ」は、学校内で過ごす時間や登下校などの時間を、お互いが安心して快適に生活するためには、どのように他者と関われば良いのか、どのようなことが大切なのかを、共に考え、体験的に学ぶプログラムです。このプログラムは本校の教員の意見も取り入れながら、「あんぜんファンフェアーズ」の方々が、本校の中学1年生向けに開発してくださったものです。


 まずはじめに講師の方々の自己紹介があり、その後で子どもたちに短い演劇を観てもらいます。そこでは、三人の若者が無意識のうちに周りの人に迷惑をかけてしまうような場面が演じられます。


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 演劇を観た後で登場人物のどういう行動が問題だったのか、皆で考えます。その中では「自分たちの話に夢中になるあまり、周りのことを考えられていない」「きちんと謝る必要があった」などの意見が出ました。


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 この後で、本日のテーマ「快適=安全なコミュニケーションのコツとは?」が発表されました。


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 自分だけが快適なのではなくてお互いが快適でいられるために、どのように人と関わっていけばよいのか。どのようなコミュニケーションが必要なのか。そのようなことを課題にしながら、授業の後半は体験的な学びの時間となります。


 クラスごとに分かれて、じゃんけんゲームや仲間集めゲームなどを行います。それぞれの活動の中に、快適、安全なコミュニケーションのヒントが隠されています。


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 あるゲームの中で何人かの子どもたちが夢中で活動を楽しむあまり、周りの人にぶつかってしまうようなことがありました。自分たちは楽しいのかもしれませんが、周りの人たちに迷惑をかけてしまっているのです。


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 それでは、お互いが安全で快適な空間とは言えません。「授業のはじめに観た演劇の登場人物と同じことをしている」とある生徒が言うと、何人かの生徒たちは文字通り「はっ」とした顔をしていました。気がつかないうちに周りの人に迷惑をかけたり、お互いが安心できない空間を作ってしまうようなことは、自分たちにも起こり得るということを、体験的に理解した瞬間だったのかもしれません。演劇を観ていた時はどこか他人事だと考えていたことを、自分の問題として考えることができたのでしょうか。


 中学1年生には、これから様々なことに挑戦しながら、楽しく学校生活を送っていって欲しいと願っていますが、その前提として必要なのは、誰もが安心して過ごすことのできる「安心、安全ベース」の空間だと思われます。そのような空間は、そこで生活する皆が、お互いを気遣いながら自分たちで作り上げていくものだということを、まさにこの文章のように言葉による説明によって理解するのではなく、体験的な活動の中で学ぶことができたこと、そのきっかけをつかめたことは、これからの学校生活にいかされていくのではなないかと感じました。


 最後になりましたが、2日間講師を務めてくださった「あんぜんファンフェアーズ」のみなさんに、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。


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