理科 中学3年生 国立極地研究所の見学会
3月11日(火)成績処理の2日目に,中学3年生では,希望者を対象とした国立極地研究所の見学会を行いました.中学3年生は,卒業を間近に控え,来年度は文系・理系の選択もあります.この見学会は,最先端の研究所を見学することで理科への興味・関心を持たせることに加え,進路選択のためのキャリアガイダンスの意味も持たせました.
当日は,前半に国立極地研究所内の南極・北極科学館を訪れ,南極観測で得られた科学的知見や極地での生活などについて学びました.中3地学で扱った隕石や気象観測機器の実物もあり,極地の生き物,雪氷,岩石・鉱物,基地設営,歴史などの多岐にわたる展示,直径4mmの全店ドームスクリーンに投影するオーロラシアターなども楽しみました.
後半は,生物圏研究グループ教授の伊村 智 先生より,南極の生態系や陸上生物に関する講義をしていただきました.先生の発見した昭和基地周辺の湖沼にあるコケの群落である「コケ坊主」や陸上生態系に関する専門的で面白い話から,先生がどのようにして研究者になられたかという話まで,とても興味深い内容でした.最後の質問では,十数人の生徒が次々と手を挙げており,中にはとても鋭い質問をしていました.学年教員としては,大変,頼もしく思いました.皆さんのそういった興味・関心や好奇心を,自ら伸ばしていけるような充実した高校生活なればよいと願っています.
南極・北極科学館の見学風景
南極観測隊になった海城生
伊村先生の講義
講義後に南極で採集したクマムシを見せてもらいました