理科 地学部 日本古生物学会で優秀賞
1月25日に兵庫県立人と自然の博物館で行われた日本古生物学会第163回例会の高校生ポスターセッションで、地学部の高2生が見事優秀賞(1位)を獲得しました。
題目は「酸処理で得られた葛生地域微小腕足動物について」というもので、1年以上にわたって継続的に取り組んでいる研究です。発表を聞いてくださるのは全員が古生物の研究者で、当然さまざまなご指摘やご批判をいただくことになりますが、それでも臆することなく堂々と発表できていたようでした。サポートしてくださった方々や、作業を手伝ってくれたほかの地学部員への感謝の気持ちを常に忘れず、今後もさらに研究をおし進めていってほしいと願っています。
ポスター発表以外の時間には、一般講演をいくつも聞くことができました。まだまだ理解できる部分は少なかったかもしれませんが、最前線の研究に触れる機会は多くありませんので、とても貴重な経験となりました。発表のみならず、取り交わされる会話や質疑応答の様子など、「研究者」というものを間近で見ることができたことが一番の収穫だったかもしれません。
さらに26日には、「恐竜ラボツアー」という企画にも参加させていただきました。化石発掘作業の説明や、化石をきれいにクリーニングする作業の説明などを聞いた後、実際に恐竜の化石が取れた白亜紀の地層の石を自分の手で砕くことができました。残念ながら私たちは見つけることができませんでしたが、カエルなどの化石を見つけている参加者もいました。
準備は思うように進まず、ポスターは発表のまさに直前まで出来上がりませんでした。切迫感と焦燥感と寝不足の中、それでも一つ形として残せたことは今後の糧となることと思います。お疲れ様でした。なお、記念写真や受賞ポスターが、日本古生物学会の広報誌である『化石』に取り上げられる予定です。
表彰式で、日本古生物学会会長の大路先生から賞状を頂く