中学3年 コミュニケーション授業3
中学3年生で修学旅行の振り返りとして行っている「コミュニケーション授業」。今回は多田淳之介さんに担当していただいているクラスの、2回目の授業の様子をお伝えします。
はじめに、ボールを使わないキャッチボールを行いました。
この活動は、前回行った「大縄跳び」の同じように「イメージを共有する」活動です。
まずは、1対1でキャッチボールをします。1人がボールを投げるふりをして、もう1人がしっかり受け止めると、そこに無いはずのボールが見えてきます。受け取る人の捕り方によって、投げた球が速い球なのか遅い球なのか、あるいは山なりで投げた玉なのか、見ている人に伝わります。どのようなボールがやり取りされているのか、キャッチボールをする2人のイメージが共有されないと、見ている人にボールは見えてきません。
次に、4対4でキャッチボールをします。4人で大きな玉を投げて、4人でその玉を受け取ります。2人でキャッチボールをしている時は、1人が自分の投げたいように投げて、もう1人がそれにあわせて捕れば良かったのですが、4人でやるには4人でどう投げるのか、どう捕るのかを共有しなくてはなりません。8人のイメージが共有されてはじめて、玉が見えてきます。
活動の後で多田さんは「劇を創る時も、何をやっているのかとか、そこはどこなのかとか、班の中で共有されていないと、観ている人に伝わらない」と説明されました。この活動には、この後で班ごとに作品を創っていく時に必要な要素が含まれていたのです。
この後で、修学旅行の班に分かれていよいよ作品創りが始まります。
その詳細はまた次回。