中学3年 コミュニケーション授業1
今年度で3回目となります中学3年生の「コミュニケーション授業」。今年も芸術家の方をお招きし、修学旅行の事後学習として各クラス100分×3回の授業を行います。授業の中で修学旅行を振り返りながら、最終的に班ごとに演劇の作品を創り発表会を行う予定です。
今回は多田淳之介さんに担当していただいたクラスの1回目の授業の様子をお伝えします。多田さんは劇団「東京デスロック」を主宰され、2010年4月より、富士見市民文化会館「キラリふじみ」の芸術監督を務めておられます。
多田淳之介さんとアシスタントの方々。
授業の前半では体を動かしながらコミュニケーションについて考えました。
まずはじめに、大縄跳びを行いました。ただ教室の両端で縄を回すふりをしている人はいますが、実際に縄はありません。生徒たちは見えない縄を飛んでいきます。
写真だけではなかなか伝わりにくいのですが、縄を回す人の手の動きに合わせて何人かがジャンプしていくと、そのうちに実際に縄が見えてきます。縄のイメージが共有されることで、生徒たちは、縄にあたらないように頭を下げて飛んだり、縄に引っかからないように大きくジャンプしたり、縄から抜ける時は早足になったりと、実際に大縄跳びをしている時のようなふるまいを始めます。
多田さんは誰かが縄を意識しないで、縄が回っていてもジャンプもしなかったり、避けることをしなかったりする人がいたら、すぐに縄は見えなくなってしまうことを、実際にやってみせながら説明されました。縄を回す人と縄を飛ぶ人とがイメージを共有することで、初めて大縄がまわりの人に見えてくる、つまりイメージを伝えることができるのです。
次にみんなで円になって、1人ずつ順番に座ったり立ったりするゲームを行いました。
他の人と同時に座ってしまったら、はじめからやり直しになります。このゲームのポイントはしゃべってはいけないということです。
順番に座っていくためには、言葉を使わないでコミュニケーションをとらなくてはなりません。
授業の後半では引き続き体を動かしながら、少しずつ創作活動に取り組み始めました。その様子はまた後日ご報告します。