高1 山の家 3日目
報告が遅くなりましたが、10月24日の高1山の家3日目の報告です。1日目、2日目と自然を学び、自然を楽しむ活動をしてきたので、3日目は、その自然に感謝し、「自然をきれいにする」ということで、富士山麓の青木が原樹海などでクラスごとにゴミ拾いを行いました。
青木が原樹海周辺は、観光地ということもあり、道路沿いにはポイ捨てされた空き缶などが多数落ちていました。今回のゴミ拾いに協力してくださったNPO法人富士山エコネットの方によると、「世界文化遺産に登録され、観光客が増えたことで、捨てられるゴミの増えている」とのことでした。世界遺産に登録されることは嬉しいことですが、その一方で負の側面があることを実感させられました。
ゴミ拾いが始まる前は面倒くさがる生徒もいましたが、いざゴミ拾いが始まると熱心にゴミ拾いをしていました。「ゴミ拾い」と聞くと一人では中々では取組みにくいものですが、皆でやると意外と楽しいものです。こうした体験を通して、皆で集まってボランティア活動をすることの楽しさや充実さを感じ、他の場所でゴミ拾いに参加してみたり、その他のボランティア活動にも積極的に参加してくれると嬉しいです。
青木が原樹海でゴミ拾い。
前日のゴミ拾いについての講演会の最後、ゴミ拾いの目的を確認しました。ゴミはその場にいる生物たちに影響を与えることはもちろんですが、英語の授業で学んでいるアメリカの経済学者 Robert Costanza の生態系サービス(人類が生態系から受ける恩恵を経済的価値で評価したもの)の文章と関連付け、「生態系サービスには、レクリエーションやエコツーリズムも含まれている。ゴミがあることは、その価値を大きく下げるものである。今回のゴミ拾いは人類の共有財産である富士山の生態系サービスの価値を高めることにつながる。」という意味付けを行い、ゴミ拾いを行いました。
このクラスは青木ヶ原樹海の国道のすぐ脇でゴミ拾いをしました。
国道沿いということもあり、空き缶やペットボトルなどのゴミが目立ちました。
空き缶の中には吸殻なども入っていて、分別が大変でした・・・。
「空き缶の口の形が変なのがある」と生徒が見せてくれました。今の高校生は外れるプルトップの缶を知らないようです。こうした古い缶も見つかりました。土の中にはまだまだ昔のゴミがあるようです。
樹海の中なので、こうした溶岩樹形も存在します。ガイドの方の注意を受けながらゴミ拾いを行いました。
今回、私達は拾うことができませんでしたが、不法投棄されたゴミの現状について、ガイドの方に説明してもらいました。
今回のゴミ拾いに参加した生徒たちは、「ゴミがもたらす悲惨さ」を実感したので、ゴミをポイ捨てすることはないと信じています。