理科 地学部 柿田川湧水巡検
8月26日,地学部は静岡県にある柿田川湧水群を訪れました.柿田川湧水は,富士山周辺の雨が地下水となって流れ,三島周辺で湧き出している湧水で,日本でも有数の湧出量を誇っています.また,その美しさもそうですが,高度経済成長期に,湧出量が減ったり水質が悪化したりした経験もあり,環境を考える上でも良い場所と言えます.
毎年,行っている巡検ですが,最近,富士山が世界遺産に登録され,注目度も高くなっているのではないかと思います.今回は,東京家政大学附属女子中学校の理科部も一緒に参加し交流をしました.柿田川や源兵衛川を流れる清涼な澄んだ水に,暑さをしばし忘れたのではないでしょうか.
バス停に使われている三島溶岩.三島の町には石材として多く使われています.この溶岩は水を通しやすく,富士山周辺からたくさんの地下水を運んでくるのです.
川底が透き通って見える清流.これまで連れてきた生徒も多くがきれいだと言ってくれています.
当日は天気が曇りで湿気を多く含んでいたため,幻想的な風景となりました.
実際に手で触ってみます.水温などは体感できるので,温度計ばかりに頼らず体感して欲しいものです.それだけでも十分に湧水であることが感じられます.
湧き間には,大きな井戸のようなものが作られていて,湧き出す地下水がきれいな青色を作ります.
小さくてかわいい花を咲かせる梅花藻.本来は,高地やもっと涼しい所に住む植物ですが,三島では冷涼な湧水のおかげで生息することができています.