理科 生物部・地学部 おとめ山ホタル観賞の夕べで研究発表
7月13日,14日と2日間にかけて,地元の方々で作る「落合蛍を育てる会」主催の「ほたる観賞の夕べと夜のおとめ山公園」が行われました。この催しは,夜のおとめ山公園を解放し,地域の方々におとめ山公園で育てた蛍を観賞してもらうイベントです。
普段,おとめ山公園で調査を行っている生物部と地学部の部員は,毎年恒例で参加し続けており,日頃の研究内容を地元の方々にパネルで説明しました。興味を持っていただける方も多く,熱心なやりとりが見られました。自分たちの普段取り組んでいる研究と,そのバックグラウンドの一つでもある一般市民や公園という存在を具体的に感じたのではないでしょうか。こういう活動も,近年,大学や研究機関で盛んになってきているアウトリーチの流れでもあり,こういう活動を通して,地に足のついた地域に密着した研究が可能になると思います.最近は,社会のグローバル化などが良く取り上げられますが,地域をキーワードに,こういうローカルな事例研究を積み上げることは,その流れに逆行するものではなく共存すべきものと考えています.
公園が拡張され,はじめての蛍観賞会.敷地は十分な広さになりました.
開始前のミーティング.地域の人たちが挨拶し,それぞれの役割分担をします.
研究発表の様子1.新宿区長も視察にいらっしゃり,地域の人々の関心が高いことがわかります.
研究発表の様子2.一般の方々は,専門的な事を知っていらっしゃる方もいれば,そうでない方もいます.最初のやり取りで相手の様子を伺い,それに応じた話をすることが必要です.ある種,学会よりも聴き手の特定が難しともいえます.
研究発表だけでなく,会場での交通整理なども重要な役目.頑張れ.
新宿区長と記念写真.是非,新宿区にも貢献できるような研究データを蓄積していってほしいです.