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 生物部 「アライグマ爪痕調査の講演会と観察会に参加」

 報告が遅くなりましたが、2013年6月2日、生物部は早稲田大学所沢キャンパスで開催された「爪痕でアライグマを調べる」という講演会に参加してきました。講演をしてくださったのは、関西野生生物研究所の所長、川道美枝子先生です。現在、生物部骨格班ではアライグマの骨格標本を作っており、アライグマの生態について勉強しようということで参加しました。
 アライグマは特定外来生物に指定され、農作物への被害、感染症の媒介、そして、文化財への被害を与えるため、各自治体で駆除されています。今回の講演では、アライグマの生態やアライグマが与える被害についてなどを聞くことができました。また、アライグマは屋根裏に住み着くので、柱にある爪痕を調査することで、その場所にアライグマがいるのかを調べることができます。その爪痕調査の方法を聞いたのち、川道先生と近くの水田にアライグマの足跡を探しにいき、その後近くのお寺の柱の爪痕調査をしました。
 アライグマの足跡や爪痕をはっきり確認することができ、とても勉強もなりました。京都や奈良の社寺の柱にもアライグマの爪痕があるようで、「アライグマの爪痕を探す」という社寺の新しい見方も教わり、「修学旅行で調べるのが楽しみ」と話している生徒もいました。新宿周辺の社寺にもアライグマはいるのかどうか? 今回の講演で得た知識を生かし、今後調査していきたいです。

講演会を聞く生徒。


爪痕調査の様子。


講演を聞く中学一年生。新入部員にとって初の活動となりました。


早稲田大学の田んぼで調査。アライグマの足跡探しでしたが、植物やメダカやカエルの観察にも夢中になりました。


湿地を縦断する橋の下で、アライグマの足跡を発見!


アライグマの足跡。5本の指がくっきり見えるのが特徴です。


お寺に移動し、柱の調査。柱についているアライグマの爪痕。4〜5本の爪痕が平行に残されているのが特徴です。


川道先生と一緒に集合写真。いろいろと教えてくださりありがとうございました!

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