国語リレー講座 第3回
国語科の6人の教員がそれぞれ関心のあるテーマについてリレー方式で講義していく「国語リレー講座」。今回は中学2年生、3年生、高校1年生あわせて50人ほどの生徒が参加していますが、その第3回目の講義が5月31日(金)に行われました。
担当は高校2年2組担任の中村陽一教諭。「村上春樹と1995年の残滓」というタイトルで、阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件のあった1995年を境に、村上春樹の物語がどのように変化していったのか、1995年は最新作にどのように現れていると考えられるか、などについていくつかの具体的な作品に触れながら説明がありました。
最後に語られた「物語の力」「我々はどうして物語を必要とするのか」ということについて、参加した生徒たちは、それぞれに想いを巡らせたのではないでしょうか。
参加した生徒たちの感想です。
「1995年を境に村上春樹の考えや作品が変わっていったということがすごく分かりやすく学べました。パワーポイントや映像を使っていたので80分飽きずに聞けました。」
「映像などを通して事件を経験した人の痛みを理解することができるが、本当は予想をはるかに超えるものだと思う。小説はその痛みを分かち合うツールのようなものでもあるのだと分かり、関心を持った」
「前回に引き続き、話を深く読むといったことを学んだ講習でした。教養を増やしていけば、もっと物語深く読むことができて面白いのかなと思いました」
「今回の授業を受けて、物語の力ということについて考えさせられた。何のために本を読むのかとか、何のために国語を勉強するのか、ということについても考えさせられた」
次回は奥村潤先生が担当します。
〈国語科〉