海城・浦和・芝三校落語連合発会式
平成25年1月13日(日)、本校講堂にて、標記の会合が行われました。
これは、予てより芝学園落語研究部様と企画していた連合落語研究会構想を、去る6日に訪問した浦和高校落語研究部様にも賛同頂けたため、善は急げ、とばかりに実現致したものでございます(急遽ゆえ、浦和高校さんには立会人として御参加願いました)。
既報の通り、浦和高校落語研究部は創部半世紀という名門ですが、伺えば、芝学園落語研究部の創部は「芝学園の部活動が開始されて半世紀以上経っていますが、それ以前から存在していたといいますから、さて創部何年となるのでしょうか(部長さん・談)」とのこと。いわば「中高落研の神話時代」ともいうべき歴史の存在を思わしめ、一同、唯々感嘆するばかりでした。加えて、部からは我が国を代表する名カメラマンである篠山紀信氏を輩出されているとのこと。こちらもまた名門落研と申せましょう。
因みに本校は、「昭和46年から52年までの7年間の活動実態」(海城百年史より)があったそうですが、古典芸能部として復活してからまだ7年目ですので、両校の皆様から大いに勉強させて頂きたいと願ってやみません。
さて、司会進行は本校の大空亭壮生(写真1)が務めました。
まずは三校の出席者代表による基調挨拶に始まり、参加者全員による自己紹介と続き、さて、待望の記念寄席の開催となりました。
中1の海原亭創櫻(志ん米改め)が「牛ほめ」で開口一番を務め、芝学園「あかつき隊」による漫才へ。そして本校が三人続きます。まずは家家家家家家家による「湯屋番」、部長・海原亭創雲の「蒟蒻問答」(写真2)と続き、膝代りは副部長・苦徳亭奇座平がボードビル「けんだまんだん」(写真3)でご機嫌を伺いました。
そして、お待ちかね、記念寄席の主任(とり)は芝学園部長・三縁亭粗志(写真4)さんに「金明竹」で務めて頂きました。
亭号の由来を伺えば、副部長・三縁亭かまいたちさん曰く、「これは、芝学園の母体である増上寺の山号である三縁山に由来します」とのこと。成程、海城の「海原亭」、浦和の(校章由来の)「銀杏亭」ともども、確かな来歴があるものだと楽しくなりました。
記念寄席の終了後は、参加者が車座となり、落語や諸芸に寄せる思いや、これからの当連合の活動構想を語らいあって(写真5)、気勢は上がるばかり(例えば、発会式にも関わらず、はや合同合宿案まで飛び出すとあっては、如何に一同が意気投合したかが窺えるものと存じます)で、今後の三校による末長い友好を約し(写真6)(写真7)、3時間に渡る会合は終了となりました。
今日の感想を取材すると、芝学園の部員さんは、
「海城さんは創部7年目とは思えないですね。レベルが高いです。特に印象に残ったのは湯屋番と蒟蒻問答です。我々三校で中高生の落語の裾野を広げたいですね。これから楽しみです。共に頑張りましょう」とのこと。浦和高校の部員さんは「三校連合の会にお招きいただきありがとうございます。皆さんよい方ばかりですね。海城高校や芝高校の方々は熱意にあふれていて、披露された落語や色物も、非常に完成度が高く、御一緒できて光栄でした。我々浦和高校落語研究部は三校の中では一番部員も少なく、弱小ではありますが、こうした交流を通して活動の輪を広げていき、部員獲得につなげていきたいと思います」とのことでした。
次回の会合が待たれます。
ともあれ、浦和高校、芝学園両校の皆様、記念すべき一日となりました。今後ともよろしくお願いし致します。
(古典芸能部顧問)