生物部 「北野の谷戸毎木調査&バードウォッチング」
生物部が里山ボランティア活動をしている北野の谷戸には落ち葉堆肥などを作るための雑木林があります。生物部も夏に、落葉樹の林にするために常緑樹の伐採作業などをしてきました。ここには、コナラなどの落葉広葉樹があるのですが、老齢化などが進んでいるため、萌芽更新(木を切り、切り株から新たに芽がでてくること)によりコナラの若返りをする計画があります。生物部では、トトロノふるさと基金と協力して、萌芽更新木の追跡調査をすることになっています。12月23日に、萌芽更新で切られる木の樹種や胸高直径、樹高などを一本一本測定する調査をしました。樹種もぜんぜんわからない生徒もいましたが、トトロのふるさと基金のボランティアの方々に教わり、調査のあとには樹種がしっかりわかるようになりました。
里山保全の作業をし、さらに自分たちでデータを取り、研究をすることで、新たな知見を得てそれを発信することは大事なことです。これからも継続して調査をしていきます。
調査の後は、狭山湖まで行き、バードウオッチングをしました。また、狭山湖周辺で自然観察会を行いました。キクイタダキやウソ、ミサゴなど普段ではなかなか見られない鳥も観察でき、生徒達も喜んでいました。
メジャーを使って、コナラの周囲を測る生徒。この値を3.14で割ると直径になります。
コナラです。3つに分かれているのは、過去に萌芽更新された証拠です。ただ、更新されてから30〜40年程度たっているかもしれません。詳細は、伐採後の年輪調査でわかります。
狭山湖に移動してバードウオッチング。熱心に観察していました。
狭山湖の水鳥の群れ。カンムリカイツブリやハジロカイツブリ、コガモやマガモなどがいました。
上空にはミサゴが見られました。ちなみに、ミサゴは英名でオスプレイです。
散策の途中で茅葺屋根のあずまやで休憩。様々な生き物がみられるのが、狭山丘陵の魅力ですが、こうした場所も魅力の一つです。
冬でも野外観察をするといろいろな発見があります。様々な季節に観察をして、いろいろな発見をして、自然から多くのことを学んでいきたいです。