理科・地学 冬の天体観察会2日目・3日目
2日目は、朝食をみんなで食べたあと、昼まで自由時間としました。前日遅くまで観察した疲れもあって、もう一度寝なおしたり、休養時間にする人が多い中、周辺散策やレクレーションに充てる人もいて、各自思い思いに過ごしていたようです。昼食の後は、持参した天文関係のビデオをセミナー室で見ました。先日行われた地学オリンピックに参加した生徒はその振り返りも行っていました。
夕食の後、2日目の観察が始まりました。ドームの反射望遠鏡での観察はこの日2班に分かれて行い、前半組はアンドロメダ銀河や二重星など、後半組はオリオン大星雲や球状星団などを観察し、写真も撮らせていただくことができました。
天気は前日よりも条件が悪く、初めはほぼ雲がない状態でしたが、11時ころには半分くらい雲に覆われるようになり、その後雪も降りました。前日よりもさらに冷え込みが厳しく、−8℃前後にまでなりました。雪がやむと晴れたのですが、月が沈むころにはまただいぶ雲が出てきてしまい、明け方近くなるとまた晴れわたりました。疲れと寒さと雲のため早めに休んだ人もいますが、途中でうまく仮眠をとりながら、明け方まで観察していた生徒もみられ、充実した観察が行えていたようです。
3日目の朝食の後、お世話になったペンションの前で記念撮影を行い、午前中に帰途につきました。短い時間でしたが、やはり自分の目で見るということは何事にも代えがたい勉強になると、改めて実感する観察会でした。目の前の事象に素直に感動し、自ら進んで星や星座の名前を知りたいと思う。色の違いなど天体の特徴に考えを巡らせる。うまい写真の撮り方を試行錯誤する。知識としてではなく、経験として蓄積された生きた情報は、今後の人生においても様々な場面で役立てられていくものと思います。3日間夜遅くまでお疲れ様でした。
反射望遠鏡で撮ったオリオン大星雲(クリックして拡大)