イギリス研修旅行 第11日目(7月31日)
モーバン・ヒルが霧に包まれた冷たい雨のなか,バース見学に出かけました。コーチに乗って約2時間30分,古代ローマ人が築いた世界遺産の街バースに着きました。1世紀にローマ人が大浴場を造って温泉地として栄え,さらに18世紀に温泉の効能が認められるようになると,上流階級の人気が集まってイギリス有数の観光地となりました。そのため,町の名前から英語の「bath」が生まれたという俗説があるくらいです。最初に,ローマ時代の大浴場跡を展示しているローマン・バス博物館へ行きました。日本語のイアホン・ガイドを一人一人利用しながら,発掘や復元された大浴場の施設を見て回りました。現在でも,館内に45℃の温泉が湧き出ており,コップで試飲することができました(金属のような味がして一口でやめました)。次に,18世紀後半に貴族たちの住まいとして建てられたロイヤル・クレッセントに行きました。30軒の館が弧を描いて連なった建物で,目の前には芝生の公園が広がり,丘の上にあるので街並みが一望できました。生徒たちは昼食をとったあと,街の中を散策したり,お土産物を買ったりして自由時間を過ごしました。淡い黄色のローマン・カラーで統一されたバースの街並みは,モーバンとはまた違う強い印象を与えました。(研修引率教諭)