アメリカ研修19(週末)。
ようやく週末。
生徒たちは、(一部、ホストファアミリー同士が合流したりしないかぎり)、日本語を話す相手がいない2日間である。
これまで、訪問先の記事ばかりだったけれど、これまでもわからないなりに英語での授業に同席し、夜もがんばってコミュニケーションをとっているようだ。
英語ばっかりなんですよー! と数人の生徒が言ってきた。そのために遠くまできたのだ。
もちろん、人間同士だから、口数の多寡はあるし、趣味の合う合わないもある。それを超えてのホームステイなのである。(きちんとマッチングはしている。)
イチローを知らないアメリカ人だっている。(別記事参照。)その代りに、村上春樹の名前を挙げれば一気に溶けてゆく空気がある。
固有名詞の喚起力は大きい。ということは、英語よりも人間の幅の広さが大切なんだな、と生徒たちも気付くであろう。
英語の学習と並行して、あらゆる教科やそれ以外で人間の幅を広げてゆく。それが高校生の課題なのだと。
まいにち夕方、ホストファミリーに引き取られてゆく様子を見る。周りの海城生に気兼ねなく、大きな声で英語で応対している生徒が何人もいて頼もしい。
これが当たりまえなのだが、なかなかその殻を破るまでに時間がかかる生徒もいる。
あと一か月くらいほしいところだ。
写真は、教員が宿泊しているモーテルから。ニューイングランドの美しい景色だ。
(引率教員B)