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 理科・地学部 地質巡検〜五日市盆地と中生代の石灰岩

 地学部は,3月11日(日)に,東京都あきる野市の武蔵五日市周辺の地域で巡検を行いました。このあたりは,新生代から中生代や古生代までの地層が狭い地域に分布しているとても面白い場所です。今回は,学習院中等科の地学部と合同で,学習院中等科の先生に案内をしていただきました。
 午前中に,五日市郷土館や地元の詳しい方のお宅におじゃまして,五日市の地質や化石を見たり説明を聴いたりしました。お昼頃に,中生代の石灰岩が分布する目的地に到着し,お昼を済ませたあと,メインとなる化石採集に取りかかりました。大昔,恐竜が生きていた頃の地層をたたき,その硬さからも長い時間の流れを感じたでしょうか。頑張った生徒は,シダリス,層孔虫,フズリナなどの化石を採集していました。また,この地域に特徴的な魚卵状石灰岩は全員持ち帰れたでしょうか。
 震災からもう1年が経ちました。我々も採集地で作業をやめ,黙祷を捧げました。あれだけ節電と騒いでいたのに,メディアの報道が減るとそんな雰囲気も薄れてしまいます。我々の感覚はそんなものかもしれませんが,一方で復興はまだまだ時間がかかり,何かで関わっていければと思います。地球科学は,日本のような自然災害の多い国では大切な学問です。直接目で見て,手で触って,足で歩いて自然を学んだ部員たちが将来,様々な場所でこの経験を生かしてくれればと切に願って,今後も活動していきたいと思います。

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五日市郷土館で地元の岩石や化石を観察しました。これから化石採集する岩石です

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地元の地学に詳しい方に五日市の地質の話を聴きました。写真は,生徒がマンガンノジュールを見せてもらい,その重さを感じるため,持ちあげているところです。

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採集地で中生代(約2〜1億5000万年前)の石灰岩をたたき,石灰岩と化石を採集する生徒達

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今回,採集をした石灰岩。魚卵状石灰岩といい,静かな浅海底で波に揺られできた石灰岩です。

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