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 百人一首同好会活動報告〜その4〜

 「日々の練習が大事」とは部活動でよく飛び交うフレーズです。ただ「練習」と言っても、その中身のほどは門外漢にはさっぱりイメージできないのが正直なところではないでしょうか。メジャーな種目しかり、いわんや「かるた」をや…。
 ということで今回の活動報告は、その2に引き続き、素人顧問による「そこからなの?」の第2弾です。ズバリ「百人一首同好会って普段どんな練習してるの」、この疑問にお答えしたいと思っています。

 以下は、部長から聞いた練習メニューです。ちなみに平日は火曜〜金曜の放課後、講堂で、だいたい2時間30分ほど練習しています。土日祝日は不定期。大会直前の調整として半日または終日練習します。練習は、平日・土日祝日問わず、実戦形式が主になります。

◎平日の練習メニュー
【準備運動】
 →何せ「運動部」ですから…。ストレッチを中心に入念に体を動かします。

【札落とし】
 →アトランダムに抽出した札を見て、瞬時にその決まり字を答える練習。試合前の札暗  記をスムーズにおこなうためのもの。【準備運動】が体のウォーミングアップならば、こちらは頭のウォーミングアップになります。

【試合】
 →本番を想定した模擬試合。実際に暗記時間15分をとった上で、空札50枚で源平戦を行う。

【40枚かるた】
 →活動時間の都合上、試合形式の練習ができない場合によくやる。決まり字が短い40枚だけを使用する。40枚中実際に使うのは、その内の30枚。残りは空札となる。あらかじめ攻めと守りを決めておき、守りはひたすら自陣を専守防衛。守りの強化メニューでもあり、短い決まり字の札のみで行うため、初心者が払いの練習をするのにも適しているメニュー。

【払い練】
 →いわゆる自主トレメニュー。競技線の端に1枚ずつ3段に裏返して札を並べる。読手にあらかじめ払う場所を指定してもらってから、決まり字まで聞いて実際に手を出して払う。フォームチェックが主な目的。払いにはいくつかの型があり、それらを体得する練習にもなる。

 かるたの練習は基本的に実戦形式。試合をすることが何よりの練習というわけです。ただし1試合にかかる時間が長いため、通常の放課後練習では、できて2本やれるかやれないか…。そこで編み出されたのが、「40枚かるた」というわけなのです。また時間的制約に加え、スペースの制約もあります。そこで「払い練」のような自主練のメニューなどが必要になるのです。
 ひとたび練習が始まれば、講堂は心地よい緊張感に包まれます。真剣にかるたに打ち込む姿は、普段の彼らとのギャップ?も手伝い、たいへん凛々しく私の目に映ります。
                      (百人一首同好会顧問)

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準備運動です。怪我はいけません。

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札落とし。頭のウォーミングアップです。

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払い練。早すぎてブレてます…。

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