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 第二回数学科リレー講座「ガロア生誕200年記念講習会」第一日目

今日から土曜日までの6日間、「ガロア理論」の概要を理解・納得しようという目論見の本講座が開始されました。
 毎回のリポートをわたくし編集子M(5日目に登場します)がお届け致します。よろしくお付き合いくださいませ。
 初日は平山教頭先生が担当されました。先生が作成されたオリジナルテキスト(写真1)をもと、パワーポイントを利用した講義は、最初の50分でガロアの生きた時代と、彼の生涯の解説が、その後の30分で明日以降の講義の予告を兼ねたガロア理論の概説が、それぞれなされました(写真2)。生徒は熱心に平山先生の話に耳を傾けていました。中には意欲的な中1の姿もあり(写真3)、頼もしい限りです。

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(写真1)

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(写真2)

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(写真3)

【受講者の声】(恩田直登君)
ガロアは気の毒だと思いました。二度も論文が受け取られなかったり、受験に失敗したりしていたので。
論文の内容が二人に理解されなかった理由は、ガロアが授業を真面目に受けなかったことが原因だと感じたので、僕は授業を真面目に受けようと思います。
それにしても、ガロアの考えていることには驚きました。
やはり自分は井の中の蛙だとつくづく感じます。
でも、内容は理解できたので良かったです。有理数の範囲を少し広げる(a+√2b)話は、少し違ったけど似ているのは読んだことがあったので理解しやすかったですし、判別式を解で表す話は新鮮で面白かったです。
全体的に面白かったです。 


【講義を終えて】(平山先生)
 初日の内容は,ガロアの生涯の紹介とガロア理論の概説でした。ガロアの名前を聞いたことのある生徒は4人だけで,ほとんど生徒たちにとって初対面のガロアは,どんな人物だと映ったでしょうか。
 前半ではガロアの誕生から決闘の末亡くなるまでの20年間を,数学者と政治活動家の両面を紹介するように辿りました。数学の業績は踏み込み過ぎると急に難易度が上がってしまうため,天才数学者の「天才」ぶりにあまり触れられなかったかもしれません。それでも,激動の時代を生きたガロア像が伝わったのではないかと思います。配布したプリントに書ききれなかったエピソードも話して前半を終了しました。
 後半は数学の内容で,1次,2次方程式の公式から始めて,虚数,複素数を導入して,3次,4次方程式の公式までを一区切り。5次方程式の証明への道すじに,解の対称性と置換が関わることを説明し,ガロアの理論とはどんなものかを簡単に触れて終了となりました。
 人物と公式の話を聞くばかりの初日でしたが,数学らしい話は明日より本格化します。
(編集子 M)

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