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 陸上部、徳光会長のスタートをお手伝い

 先日、日本テレビ系列で放映された「24時間テレビ」はご覧になりましたか。今年のチャリティーマラソンでは、海原会(本校OB会)会長の徳光和夫氏がランナーとしてご活躍されました。そのスタート地点の警備を高校陸上競技部の部員たちがお手伝いしていたのにお気づきになったでしょうか。
 きっかけは、高陸部長の渋谷くんが徳光さんに手紙を書いたことでした。4月に今年のランナーが徳光さんだと発表されると、海原会会長の徳光さんの挑戦に何かお手伝いできないかという気持ちと、同じ長距離ランナーとしての応援の気持ちもあったのでしょう、渋谷くんは何度も推敲した手紙を出しました。海城高校陸上競技部として徳光さんの何かお力になれないかと申し出たのです。そして、それを読んでくださった徳光さんから、チャリティーマラソンのスタート地点の警備をお願いできないかとのお話をいただいたのでした。
 当日は有志の17人の部員が集まりました。第1回のチャリティーマラソンからこの企画を支えていらっしゃるという大澤プロデューサーのお話を伺い、何か1つのことを全身全霊かけてやり遂げる、その一生懸命の姿を視聴者に観てもらうことで、視聴者の心に何かを沸き上がらせることができたら、というチャリティーマラソンの趣旨を確認しました。その後、ついに徳光さんが登場し、周囲のTVクルーの人たちに独特な緊張が走りました。とはいえ、徳光さんは非常にリラックスしていらして、部員たちにお手伝いへの感謝の言葉をかけて下さいました。彼らにとってこれから大きな挑戦へと向かう大先輩の姿を目の当たりにできたことは、今後の何よりの励みになっていくのではないでしょうか。

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(徳光会長より感謝のお言葉をいただく部員たち)


 警備のお手伝いは、スタート地点付近で応援する観客の皆さんの方を向いて行うものだったので、出発していく徳光さんを見ることはできません。背中で見送ることになりました。姿見たさに振り向いてしまう子が出てしまうのかなと思っていましたが、そんな部員は一人もおらず、全員が毅然と警備に打ち込む様子には引率者としてちょっとした感動を味わいました。あとで部員たちにその話をしたら、「振り返らず、警備に専念しよう」と事前に声をかけ合っていたとのことでした。生徒たちは、大人たちの知らないところで成長していくんですね。
 解散(業界用語ではバレというそうです)後、部員たちの集合写真を撮ろうとしたら雨が降ってきました。徳光さんのチャリティーマラソンは、8月だというのに雨や寒さとの闘いにもなったとあとで伺いました。それでもゴールを目指してひたむきに走られた徳光さんに、帰宅後の部員一同、テレビ越しに声援を送ったことと思います。
<陸上部顧問>

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(部員たちの集合写真)

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