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 高校イギリス研修12日目

8月1日(その1)
イギリス南西部のバースという町に行ってきました。ロンドンに次いで2度目の小旅行です。最初に、Roman Bath Museumというローマ時代の遺跡を全員で見学しました。写真2枚目の諸君が上から覗き込んでいるのは、3枚目に載せた大浴場跡です。いまだにお湯が湧き続けていますが、入浴はできません。生徒たちが耳に当てているのは、携帯電話ではなくて、さまざまな言語で用意されている音声ガイドです。古代ローマ人がいかに風呂好きだったかについては、『テルマエ・ロマエ』という傑作コミックをぜひご覧ください。
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8月1日(その2)
その後、徒歩で街中を移動して、「サーカス」および「ロイヤルクレセント」と呼ばれる建造物を見学しました。名前の通り、それぞれ円形および三日月形の建物で、今でも人が住んでいます。これらは18世紀の建造物ですが、その歴史的意義については(その3)に載せたウンチクをご覧ください。建物の説明を聞いた後は、隣接する広大な芝生の広場で弁当を食べる時間も含め、自由行動としました。今回は、ふつうの街中で過ごす自由時間がたっぷりとれたので、みんな思い思いの買い物ができたようです。
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8月1日(その3)
たまたま持っていた本に、なぜこの町が近代になって再び栄えたか書いてありましたので紹介しましょう。

上流階級の貴族同士のあいだでは、どこにいても社交は成立します。しかし、イギリスで近世に成立する社交の特徴は、都市の上流階級と、農村の上流階級が交流をするということです。
   *        中略        *       
この社交は非常に特徴的です。地方のジェントルマンが、おつきの者を何人か引き連れてロンドンに赴き、そこに長く滞在し、社交会に出席するという習慣は、このあとも拡大し、十九世紀のヴィクトリア時代になって、いちばん盛んになります。
   *        中略        *       
ロンドン以外のところでも、社交専門の町が各地にでき、それが十八世紀の典型的なニュータウンのひとつのパターンになります。一番有名なのはバースです。ローマ人の温泉の遺跡がある町ですが、これが十八世紀に社交専門の都市として復活します。
(以上、川北稔『イギリス近代史講義』講談社現代新書)
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8月1日(その4)
ロンドン大英博物館前の路上にて
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