防犯演劇ワークショップ
7月17日と23日に、講師として「あんぜんファンフェアーズ」というユニットで活動されている、武田信彦さん、田野邦彦さん、わたなべなおこさんをお招きし、演劇的な手法を用いて体験的に防犯について学ぶ「防犯演劇ワークショップ」を主に中学2年生、3年生の希望者を対象に開催しました。このワークショップは1学期に中学2年生で行った、演劇的な手法を用いた「コミュニケーション授業」の延長上で企画したものです。
「あんぜんファンフェアーズ」は、防犯活動の専門家の方と、演出家・ワークショップデザイナーの方が集まったユニットで、「安全のためのワークショップ」を開発されています。先日、小学生や親子を対象にした体験型の安全教室「あんぜんパワーアップセミナー」で、第4回キッズデザイン賞を受賞されました。
参加した生徒の感想です。
「防犯に必要なことを楽しく学ぶことができた。」
「護身術を覚えることができて面白かったし、まずはその技を使わなくてすむよう危険に出会わないように心がけるべきという考え方にも納得がいった」
「自分の身を守るためにも、他人とうまくコミュニケーションをとる必要があるということが理解できた」
「実際に体を動かしながら勉強できたので、またこういう活動をやってみたい」
活動の中には、街で実際に起こりうる「危険」から逃れるための行動を、そのような場面を想定した演劇を作りながら学ぶようなものがありました。この点については、次のような感想がありました。
「劇でやってみることで、実際に街でトラブルになりそうになった時に、どういう気持ちになるのか想像できた」
演劇を使って擬似的に危機を経験することによって、生徒たちが実際の現場を想像することができたのは大きな意味があると考えました。
「劇ではうまく危険から逃れられたけれど、もし本当にトラブルに巻き込まれたらうまくできるか不安にもなった」
このように、実際にそのよう状況に遭遇してしまったら「うまく対処できないかも」と「不安」に思う経験は、日常的な防犯意識の高まりにつながるように思いました。そのような思いを想像すること自体に意味があると考えます。
教員にとってもいろいろと勉強になった2日間でした。「あんぜんファンフェアーズ」のみなさん、本当にありがとうございました。
追記 「あんぜんファンフェアーズ」のみなさんのブログで、今回の授業を取り上げていただいています。http://maruta.be/anzenfunfairs/21
<担当 中村 陽一>