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 2007年度地学野外実習〜多摩川の地層と化石

11月3日(日)の文化の日に、本年度も地学の野外実習が行われました。中学生の希望者を募り、50分の授業では、なかなか体験できない本物の自然に触れ、地球科学の面白さを感じて欲しいと企画しているものです。今年は、多摩川の河川敷に見られる飯室層という100万年前くらいの地層を観察し、当時の生き物の痕跡である化石を掘ってみるということをテーマにしました。
この日は、計61名の中学生が小田急・和泉多摩川駅に集合しました。化石の採取場所まで河川敷を歩き、途中、多摩川の堤防決壊の碑、今年の台風の爪あとを観察しました。昭和49年の東京都狛江市の水害では、みんなが歩いているこの河川敷まで川の水面があふれたのだという説明に、びっくりしている生徒もいたようです。教科書で読んで理解することと、実際に現場に来て想像してみることの差を痛感しました。今年、関東を襲った台風9号の被害の様子も見ることができ、下見までにイメージしていたものと違ったのですが(詳しくは別の記事にします。)、よい観察ができたと思います。その後、化石採集の予定場所に到着し、説明と昼食の後、各々が化石採集に取り組みました。だいたい2時間強、粘り強く取り組み、大きなものや立派な貝化石を掘り出したものがいました。残念ながら、見つけられなかった生徒もいたようですが、自然を相手にしているので、負けずにまた粘り強く挑戦してほしいものです。午後からはお日様も顔を出し、晴天の中、大きなけがもなく実習を終えられてホッとしています。お疲れ様でした。

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河川敷で河川地形と化石の説明

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今年の台風9号の爪あとを見る

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飯室層の化石採集1

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飯室層の化石採集2

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