ニュウトンの林檎を見よう会
平成19年7月10日(火)
小石川の東京大学付属の植物園に、ニュウトンが万有引力の法則の着想を得たと伝えられる彼の生家のリンゴの木を、英国物理研究所長から送られ、挿し木されたものがあると以前より聞いていました。そこで、夏休み前、期末試験の自宅研修日に強く興味を示していた中学三年生五人と見てきました。植物園内のきちんと整備されたテニスコートほどの敷地に、隣にメンデルが遺伝の法則の観察に使ったというブドウの木を従えて、さして大きくはありませんでしたが「それは私です」とでもいうように立っていました。まだ実は青く寄り添うようにふたつみつとなっていました。これらが赤く実り、熟して落下するころにやってきて法則のひとつもひねりだそうと思ってみました。また、校長先生からの情報で、イチョウに精子(花粉でなく)があることが確認された木も見学してきました。一同なにやら複雑な感慨を持ちました。その他、青木昆陽の碑やメタセコイアの林など二時間ほどの散策を楽しみました。
小石川植物園は江戸時代には養生所であったことは有名です。当時の井戸など、その遺跡も確認ができました。テレビのドラマでは関係者は大岡越前守です。ニュウトンとは方向性が違ってしまいますが、次は名奉行繋がりで巣鴨まで歩き、富山の金さんのお墓参りが次の目標です。それは、巣鴨の青果市場北の本妙寺というお寺にあり、剣客として有名な千葉周作のお墓などがあります。また、振り袖火事の出火の場所としても有名です。五人の生徒の中には剣道部の生徒もいて、熱心にお参りをしていました。金さんのお墓は時代劇での人柄をあらわすかのように四角張らず、しかしデンとした迫力がありました。当時の江戸町奉行は激務であったということです。ドラマのように町へ出るのは難しかったでしょうが、天保の改革の最中、芝居など庶民文化を絶やさぬようこころをくだいていたという話を聞きました。
以上ぶらぶら歩き、巣鴨のお地蔵様の門前で解散でした。
数学科 大和