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 石灰岩が作り出す鍾乳洞

 8月13日、地学同好会で、東京都奥多摩町にある日原(にっぱら)鍾乳洞に行ってきました。夏の厳しい暑さが続く中、鍾乳洞の中は、気温が10℃です。地中に存在する鍾乳洞内は、太陽からの熱が届きにくく、外の気温に比べて、年中あまり温度が変化しません。つまり、外と比べると、夏は涼しく、冬は暖かいわけです。中に入ると、涼しいというより肌寒く、入り口で長袖を着る生徒もいました。写真のような石灰岩が溶けた大きな空洞や鍾乳石を観察することができ、猛暑の続く中、都内の避暑地(笑)で、石灰岩と地下水が作り出す自然の造形を楽しめたのではないでしょうか。
 日原鍾乳洞周辺は、古生代に堆積した石灰岩が見られます。石灰岩は、山口県・秋吉台などで有名ですが、二酸化炭素を溶かし込んだ地下水によって溶かされ、鍾乳洞を形成することがあります。我々の時間間隔では、少ししか溶けないのですが、地球の長い歴史の中では、このような大きな洞窟を作り出すことができます。この鍾乳洞も長い歳月をかけて自然が作りあげたダイナミックな彫刻といえます。そういう目で見ると、涼しいだけでない鍾乳洞が楽しめるのではないでしょうか。

地学同好会・上村

▲日原鍾乳洞入り口

▲洞窟の中は10℃!!

▲いざ鍾乳洞内へ!

▲石筍(3センチ伸びるのに400年ほどかかる)

▲地下水が石灰岩を溶かし、作った空洞


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