100万年前の海と化石
地学同好会の活動として、100万年前の地層を観察し、化石を採掘することを目的に、多摩川に出かけました。心配していた天候は、14日の関東地方梅雨入りにもかかわらず、雲すらほとんどない快晴。土曜日の授業終了後、昼食をとってから学校を出発し、多摩川に向かいました。15時前には、多摩川の河川敷に到着し、地層観察と化石採掘を始めました。2時間強くらい、元気よく化石を掘り続け、たくさんの貝化石を採取することができました。立派な化石を見つけ喜ぶ生徒もいました。今後、実験室で、採取した化石のクリーニングや分類を行い、化石からわかる地域地質の歴史を感じてほしいと思います。
ちなみに、今回、見学したのは、上総層群に分類される飯室層という100万年くらい前の地層です。上流や中流の川底は、地層が削られ運搬されるため、水が少なければよい露頭(土壌・植生などが無く、地層や岩石が露出しているところ)となることがあります。写真にあるように、河川敷に近い部分は、露頭が見られ、緩やかな川の流れに、洗濯板のような面白い浸食も見られました。
理科(地学科)上村・宇津川
100万年前の化石に挑む1
100万年前の化石に挑む2
100万年前の化石に挑む3
多摩川に到着
多摩川川原の飯室層
飯室層の貝化石